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ニコニコ動画にてボダ等の動画投稿してます
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アイコンはYOCKMAN(@YOCKMAN_E_KAN)さんに作って頂きました!ありがとうございます!!

Twitterが現在安定しない状況が続いてるようなので、落ち着くまでストーリー更新を中断or延期します

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「貴方の顔をしっかり見て、声を聞いて、目を見て…叱って…謝って…抱き締めたかった…」
ずっと抱いてたであろう願望を吐露する
「でも…それも…お授けね…」
『……そうですね』
二人の間に微妙な間が流れる
「お仕事…大変なんでしょうけど…気をつけてね?」
『…ええ、それでは』

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『な…私を…叱る…?』
電話越しであったが明らかに困惑している顔をしているのが解る
「…ええ、ずっと他人行儀で母を母と思ってないような喋り方をする息子を説教したいと思ってたから」
そこはかとんあく怒りが籠っていた
『それはあくまでもまだ見定めの時期だっただけで…』
「だからこそです」

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『ええ、手術が成功し貴女の視力が回復した暁には、正式に私の母として迎え入れる予定でしたが…』
「ふふ、そうね…」
『…どうしました?』
「いいえ、私もちょっと…残念だなって…思っただけです」
『残念とは?』
「目が見えて…貴方の顔を見る事が出来たら、私…叱ってあげる予定でしたから」

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民間都市に再度襲撃が行われる前日頃…
「え…仕事が…?」
『ええ、少し複雑な案件が入りましてね…なので次に貴女に会う事が出来るのが何時になるか解らないのでその報告を』
「そうなの…」
『私としても残念です…貴女が私に相応しい【母親】になれるか立ち会えないのですから』
「手術の事?」

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「長期の出張…ですか…」
「はい、急な大きい案件が来たからといって…随分と焦っていたみたいで…だから暫く会えなくなる…と…」
時期的に本国から閣下達が地球にやって来た時と一致する
「では、その頃からもう大佐とはあってないのですね?」
「はい…あ、でも…最後に…電話を貰いました…」

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それから、地球に訪れてからは【病院】を転々としていったらしく、その時は必ず大佐が付き添っていたらしい
話の内容と大佐がテロ活動を起こして動いていた頃のデータが一致する
仕事の話は決して話さず、見舞いに来ては当たり障りの無い会話をするだけだった
『あの時』が来るまでは…

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スポンサーであるバルトフェルトの投資や横槍で存在が疎ましく思ってた研究機関に取り入ったロイドは、自らの母親の治療を条件に彼らの計画に協力した
研究機関は内通者を得る事が出来、ロイドは身分証明の無い母親を国外から脱出させる手段を手に入れる
そう考えればこの二つの関係は
成立する

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『勤務先の話だが…間違いなく地球行きの事だな』
ウィリアムが肯定する
『ハインケルの兄貴が本国への帰還命令が出されてその交代要員でロイドが地球へ向かったんだ…さっきの話が本当ならその【病院】っていうのは…』
(クローン研究機関、か…)
二人の考えは一致した
だとすれば、仕組みは簡単だ

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「それから体調が良くなってきた頃でしょうか…ロイドが病院の移動の話をしてきたのです」
「病院の?」
カトレシアは頷いた
「新しい勤務先と先生の紹介した病院が同じ場所だからと言われて…」
「勤務先と同じ場所の病院…それって…」
思い当たる節があった
念のため通信機に合図を送る

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(普通に見舞いの品を贈ってたんだろうが…大佐、アンタもうちょっと言い方とかあったろ…)
内心呆れるグレイソン
「時々『美味しかったかですか?』とか『香りは良かったですか?』とかのやり取りもしました」
「それはまた…」
なんともイビツな家族のやり取りだろうか…と頭を掻くグレイソンであった

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