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「おいちょっと待て…今の話って…」
先程の情報に幾つかの矛盾があった
粛清宣言の情報は大佐からのタレコミ
地下にある自爆型ロイロイについて
「中佐、大佐は私達を利用したのでは?」
「大量破壊兵器の使用条件を満たす為の【辻褄合わせ】か❗」
ロイド=ベーゼンのタレコミの真意が明らかになる
「(馬鹿な…粛清宣言の情報なぞ流すものか…只でさえ慎重な案件だというのに…それに地下に自爆兵器だと⁉️何故そんなものがあるのだ⁉️)」
身に覚えが無い内容に体全体から嫌な汗が流れる
「捨て…駒…? 父上が…俺…を…?」
今にも切れそうな意識を保とうとする最中、聴こえてきた通信に唖然とする
『父上は事前にこの宣言を行うという情報を流し、自分の部隊を捨て駒として反乱分子や多勢力の部隊を集結させる…そしてNシティに侵入した瞬間、地下に配備させた自爆兵器を利用し都市部を破壊し反乱分子の仕業に見せ掛ける事で条件を満たそうとしたのです』
「何だと⁉️」
バルトフェルトは驚愕する
『申請書類の偽装までしてこの惑星に持ち込んだ兵器、当然使用されるケース等限られますが…』
「本国との通信が取れない場合『元老院の人間が現地にいる』こと」
「そして『使用を迫られる危機的状況に陥った』場合、か…」
破壊兵器の使用制限の穴を使い持参した兵器の使用を可能にする計画を知る
『本国より『無断』でこの惑星に持ち込まれた大量破壊兵器、それこそこの粛清宣言の火蓋を切る花火として使われる所でした…』
「大量破壊兵器が宣言の火蓋だと…それに…無断だって⁉️」
大量破壊兵器の使用は原則
本国での議会の承諾があって使用される事を知っているグレイソンは驚愕する
『我が父が今回この街で宣言しようとした【粛清宣言】…地球連合、マクシオン、そしてこの惑星の人間達をバイロンの威光の元に根絶やしにする事を告げるモノ…余りにも苛烈極まり現実的でない宣言です…特にX台地での戦いで疲弊していた全ての陣営には尚更です…大量破壊兵器を持ち込むまでは、ね』
「しゅ、【粛清宣言】??」
「どういうことだ…バルトフェルト議員が…?」
「先の一連の事件が閣下の企てだっただと⁉️」
広域通信により告げられる告白
生き残った兵士達、次の戦闘に備える兵士達、シェルターに避難する民間人、体の感覚を少しずつ失いつつあるハインケルにも行き渡る
『この通信を聞く全ての兵士に次ぐ、私は先のテロ活動により指名手配となっていたバルトフェルト=ベーゼンの息子、ロイド=ベーゼンであります…先のテロ事件において私が軍を離反し独自に行動を起こした凶行であるとされてますが、事実は些か違います…全ては我が父が提唱する粛清宣言の布石なのです』
『まぁ、もっと恐ろしいモノを今から広めるつもりですがね?』
「き、貴様…何をするつもりだ⁉️」
『何って…決まってるじゃないですか、貴方が行おうとした演説を私が代行するつもりですが?』
「なっ!?」
『ただし、貴方の台本通りとはいけませんがね?』
「ま、まて!?」
「ロイド…貴様なのか!?」
『はい、貴方の命令でテロまで起こし最後は口封じに殺された貴方の息子ですよ』
「馬鹿な…死体も回収されたはずだ…検査の結果も⁉️」
『ええ、全部シロ判定だったでしょう?凄い技術ですよ本当に、ねぇ?』
画面の向こうから殺した筈の息子の目が父親である自分に向く