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記事に書いたとおり、特にぱれっと、ういんどみる、Liar-soft、age、Purple software、すたじお緑茶、minoriが背面立ち絵などの変則汎用立ち絵を積極的に活用した。[ https://t.co/vyfeSCmm3P ] 『水平線まで何マイル? 』『恋色空模様』(五行なずな氏のキャラ)、『ハピメア』(北見氏キャラ)。
3a) 背面立ち絵の歴史的展望については、記事「背面立ち絵、そのほか」で書いた。[ https://t.co/vyfeSCmm3P ] 引用画像の中央は、五行なずな氏が演じているキャラ。右側の赤髪キャラ(CVは安玖深音氏)が後ろを向いている。
iii)スタイリッシュな印象を与える。対向配置でないタイトルでも、一時的/恒常的に立ち絵を左右にずらして表示する例はある。記事「立ち絵の左右ずらし表示」で紹介した。『アトラク=ナクア』や『鎖』(2枚目:五行氏のキャラ)、『雫』『アトリの空と真鍮の月』など。[ https://t.co/COjoOybl2G ]
2) 複数の立ち絵を並べる際に、もう一つ特殊なスタイルがある。仮に「斜め対向配置」と呼んでおくが、2人のキャラクター立ち絵が画面左右から斜めを向いて視線を交錯させる形だ。『Apocalypse』(2003)、『空帝戦騎』『魔王のくせに生イキだっ!』(2012)。4枚目『アトラク=ナクア』は違うが(後述)。
正面向き立ち絵を並べるスタイルは、一見単純で素朴に見えるかもしれないが、左右の位置関係、相互の距離、サイズ変化、登退場コントロール(例えばスライドして入ってきたり)といったスクリプトテクニックによって様々な意味づけが盛り込まれている。引用は『マジカライド』、右のキャラは五行氏。
補足的にいくつかの実例を。『まじのコンプレックス』『だめがね』『Para-sol』『SWAN SONG』。90年代以来の美少女ゲーム分野は、カラーCGのクオリティを自由に追求する最先端のフロンティアであっただけに、蓄積と多様性にも目を瞠るものがある。
例えば大槍葦人(引用画像は『ピリオド』)、吉澤友章(『Pigeon Blood』)、杉菜水姫(『カルタグラ』)、佐々木珠流(『王賊』)等々。魅力的な男性キャラは非常に多い。
強烈にデフォルメされた若年の「美少女キャラ」と並べても画面が成り立つように中高年キャラクターを描くのは、おそらくきわめて難しい。引用画像は『天巫女姫』『朝凪のアクアノーツ』『ぬるぷり』『サクラノモリ†ドリーマーズ』。このあたりがぎりぎり成立するバランスではなかろうか。
あるいは、典型的な美少女ではないタイプの女性キャラも、実例は少数ながら、様々な機会に取り組まれてきた。潜水艦ものの『蒼海の皇女たち』、一クラス全体を描き出した『Maple Colors』、あるいは『虜囚市場』のようなダーク系、擬似歴史ファンタジーものの『SEVEN-BRIDGE』など。
その一方で、そうした非-若年女性の造形に取り組んだタイトルも存在する。商店街の善良な「おばさん」を描いた『巫女さん細腕繁盛記』、街の広がりを描いた『この青空に約束を――』、厳格な女性を登場させた『キラキラ』、そして賢慮ある祖母の『うたわれるもの』など。