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パーセルのセミ・オペラ「妖精の女王」の多彩なジャケット。メンデルスゾーンの「夏の夜の夢」同様、シェイクスピアの世界。似たような幻想的なものになるのです。パーセルの場合は古楽が中心になります。
マ・メール・ロワ。マザー・グース由来。四手連弾の組曲もありますが、色彩の魔術師、管弦楽版もファンタジー溢れる音楽です。グース(ガチョウ)ジャケットもまた由緒正しいもの。
イタリアのキーボード・トリオ、レ・オルメの「包帯の男」。E,L&P的な派手さではなく、沈むようなほの暗さと、雰囲気で進めていく音楽です。ジャケットも秀逸でした。
ホルストの惑星。ジャケットでは、タイトル通り惑星が書かれているものが多く、いちばん目立つ土星を目にすることになります。あえて違った方向のものを。カラヤン盤の旧盤や、ボールト盤の果たした役割。オーディオ時代のオーマンディや、デジタル期のレヴァイン。
プロコフィエフのロメオとジュリエット。全曲もありますが組曲版、また抜粋版などにも意義があります。マゼールや、ゲルギエフの全曲、デュトワの抜粋盤なども懐かしい。ロシアに戻ってのプロコフィエフ、題材と抒情が一体です。
ワーグナーのオランダ人の海はドビュッシーのものとは違い荒海です。作曲者自身の体験の反映。ラストの救いは改訂で、ドレスデン稿をとったクレンペラー盤は重量級でした。カラヤンのものはオーケストラの音量が大きく特徴的。盤面は幽霊船で、どれをとっても同じようなものになります。
最初に「宇宙エレベーター」を用いたとされるSF2作。先行して出た『楽園の泉』の内容をみてシェフィールドは驚愕。クラークに手紙を書くと「科学によくある同時発生で、意図的なものではない」というコメントを出してくれたそうな。カーボンナノチューブの発見により、実現の時代も迫っています。
東京創元社に移してのディック。『虚空の眼』(サンリオ文庫の再刊)も藤野和友の絵画が表紙です。かつて「宇宙の眼」として知られたアラン・パーソンズ・プロジェクトの一枚と同じ。こちらは初期作品ですが、思念が世界となるテーマ。思考実験としての宇宙(世界)について何度も出てくるところです。
ポール・ホワイトヘッド。ジェネシスのアルバムを彩った個性的なアートワーク。ピーター・ハミルのフールズ・メイト、またハミルの率いたVDGGのポーンハーツなど。見開きで全体がわかるしかけもLPならでは。
「レッド・オクトーバーを追え」。海底二万哩で描かれたものを、もっと現代に寄せるとこのテクノスリラーにあたります。書いたトム・クランシーも保険代理店を営む日曜作家、9年を費やしています。海の中の攻防。現実世界でも浮上してこないだけに、怖い世界です。