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『#戦場のメリークリスマス』
4K修復版を4Kで観るためシネマシティへ。むせ返るようなジャワの青空と樹々の緑、デヴィッド・ボウイのオッドアイ…耽美。戦闘のない戦争映画で日本を客観視する大島渚の目線。セリアズと出会って徐々に壊れてゆくヨノイに当時の日本人の精神性を見る。今も変わらないか。
『#コントラ』
円井わんさんが出演して、監督がインドの方という情報のみで鑑賞。田舎町で暮らす父娘と、言葉を発さずひたすら後ろ向きに歩く男の邂逅。男は亡くなった祖父が戦後抱え続けた遺恨なのか否か、リアリティに欠けた存在や行動が何故かすんなり溶け込むモノクロの画面に圧倒された二時間半。
二人のすれ違いを神の目で眺めながら、いつか来る出会いをジリジリと待つ時間がユーモアにあふれて楽しい。女友達が指南してくれたマッチングアプリも、SNSで久々に会った同級生も満たしてくれなかった寂しさは、隣からふと聴こえて来たお気に入りの歌や、下町の食料品店の名物オヤジが癒してくれる。
『#ウルフウォーカー』
まさに動く絵本。森や動物たちの作画は曲線とユニークな色彩にあふれ、手書きのようなラフな線が躍動感を伝えてくる映像は圧巻。音楽とのシンクロニシティも素晴らしい。
生き方を強いられる登場人物の自由への渇望や、よく考えればそう悪くないヒール等はとても現代的な印象。
Netflixで『裏切りのゴッドファーザー』を観た。『シチリアーノ 裏切りの美学』の主役トンマーゾ・ブシェッタのドキュメンタリー。存命中の妻や息子の証言から明らかになる、彼の人となりやコーザ・ノストラからの報復の惨たらしさ、今に至るまで遺族が住まいを転々としている現実が生々しい。
『Nomadland』でベネチア金獅子賞を受賞したクロエ・ジャオの長編デビュー作『Songs My Brothers Taught Me』を観た。サウスダコタのネイティブアメリカン居住区に暮らす、高校を出てLAで恋人との新生活を夢見る兄と、兄の不在に備え自立を図る妹。輝かしい将来なぞ見えない日常の風景が重なっていく。
『#もう終わりにしよう。』をNetflixで。凄いものを見た。別れようと思ってる恋人の実家へ向かう車中や実家でのやり取りの中、常に感じる居心地の悪さと散りばめられた奇天烈な現象。混乱の果てにたどり着いた自分なりの解釈にゾッとして泣きたい。人間が意識の奥底から求めるものに引きずり込まれた。
『フェリーニのアマルコルド』
春を告げる綿毛が舞う始まりから楽しい。フェリーニ自身の少年期の記憶を紡いで、何者でもなかった港町の人々に注がれる愛あふれる視線には、イタリア人でもないのにノスタルジィと多幸感が止まらない。押し寄せるファシズムも悲しい別れも、巡りゆく季節のたった一つ。
帰宅したらUS Amazonから何枚か到着。一緒に撮り忘れたけど『Portrait of a Lady on Fire』のクライテリオンも。日本公開はまだ諦めてないよ。