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「僕がアスランを殺したり、アスランが僕を殺したりするなんてこと、ないと思ってたのかも知れない」
二人は、友人という名の信頼ではなく依存関係として描かれていて、その甘えがあったのだ、というキラの言葉。しかしその過ちを知り、真の信頼を知っていく彼らがここから描かれていきます。
クルーせによってザフトに連れて行かれたフレイ。
彼女の状況がとても皮肉というか因果応報に満ちていますね。
今の彼女の周りはコーディネイターだけ(本当はクルーゼもナチュラルですが)で、キラと真逆の状況に陥りながらも、彼女には寄る方さえない。
キラの孤独を思い知るかのような涙が切ない。
[神のいかづち]グングニールによって動けなくなった地球軍兵士たちを、アラスカでのことに憎悪を募らせたザフト兵は次々と屠って行きます。
そこには進化した新たな種、誇り高きザフト兵などいない。
イザークはそんな味方の見せた残虐性を前に「動けない敵を撃って何が面白い…」と呟く。
[正義の名のもとに]でラクスが最も厳しい口調になるところが"キラを殺した"こと。このシーン好きです。
でも彼女はそれ自体より、そのとき掲げた正義を問うている、そう感じます。
正義の名のもとにアスランは何をし、何を得た。
嬉しくない勲章だけでしょう。
そして今"プラント"は何をしている、と。
[舞い降りる剣]のデュエルとの真っ向対決がとても好き。真っ直ぐコクピットに向けられたはずのビームサーベルが、不自然に下がる。それを彼は見ていた。
この回はキラの覚悟を感じるとともに、そのこの行為によってイザークにとってもまた、ターニングポイントとなる回。
「ヒーローは柄じゃねぇってのに…」
サイクロプスの存在を知り、基地の整備兵に退避命令を出してアークエンジェルに向かうムウさん、すごくヒーローでしたよね。
着艦しようとしたのがムウさんで、それを知らないマリューさんに「どっかのバカ」と言われてしまうけど。
[まなざしの先]というタイトルに恥じぬ、二人の見つめ合いが眩しい。
スペシャルエディションから追加され、のちのラクスがキラに言う「あなたを見つけて幸せになりました」、という台詞を聞くと、この回がまた違って見えたのです。
彼女にとっても特別な信頼関係ができていく。
その只中のようで。
[闇の胎動]査問会でのアークエンジェル士官たち、サザーランド及び地球軍の中枢から暗に「ヘリオポリスでザフトにやられてればよかったのに」て言われるの…本当に辛いですね。
ここまで必死にやってきた、なのに。
キラがいなければ、彼がOSを書き換えられるコーディネイターじゃなければ、彼らは…。
戦争をゲームのように見なしていた彼には、これまで自分がワルモノに立つなどとは考えたことがなく、彼女たちにとっては悪そのものだと思い知らされたと小説版にある。
チャラい見た目をしているけど、そこに気づくあたりやイザークの諌め役であったりなど、とても冷静な部分があるのだなと思います。
[闇の胎動]でキラに起きた現実を、あえて"夢"と言うのはラクスの配慮なのか、それはわかりません。
でも彼はおそらく夢にうなされるほどに、この現実を見続けているのだと思います。
キラのこの台詞は、何かを守るために、得るために犯してきた事実と罪から逃げない、というものでもありますね…