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No.77「機体の方はなんとかなりそうだし、僕は観測を続けよう」
エミリオは基地廻りの観測機器を観察していく。
敵が逃げるとすれば、どこだ?
異能持ちであれば、突拍子もない逃げ方をしているかもしれない。
「魔犬と呼ばれる所以は、その追跡能力にもあるんですよ」 https://t.co/duRPu8Vuha
#30MMUKN
No.1「ーーーーエミリオ聞いたな。対異能武装だせ」
No.77「了解、もう準備できてるよ」
少年少女の手には、特殊弾丸を込めたハンドガン。
その両足にはスラスタ付きのブーツ。
「人のシマ荒すなら、タマとられる覚悟は当然出来てるよなァ……!」
猟犬が唸る。
続 https://t.co/vLdptN32HS
No.1「ーーーーーさて、と。それじゃ、トラップの片付けにかかるとすっか」
No.77「皆すごい量をしかけてたから、ちょっと大変だけどね」
そう言って、二人は何事もなかったかのように普段通りに戻りゆく。
しかし、それは表面だけだ。
歯車は着実にその時を進めていく。
必要悪まで、あとーーー
No.1「死者に口無し、勝てば官軍、とはよく言ったもんだよな。バイロンではこれから少なくとも見えていた数だけの不幸や悲劇が幕開けするわけだ。やっぱし、人間ってのは利己的ないきもんだわ」
No.77「そうだね。僕も君も、その一人だ」
「……この手にゃ大きすぎる」
続 https://t.co/ngW3DNdZ13
No.77「僕の役目はアリスの補佐」
その背中に追いすがる者たちを撃ち抜き、自らによるものを薙ぎ払う。
「悪いけど、沈んでもらいますね」
「悪鬼羅刹は此処に。貴方達は地獄の蓋を開けたのです」 https://t.co/qdfF6p7AKS
@3s0W3NFmp7ibEo3 「……こうして頭を撫でられるのも、悪くないですね、少し気恥ずかしいですが。」
「僕は僕のやり方で、アリスを幸せにしてみせますよ」
それだけを告げ、エミリオは踵を返す。
……と、思い出したかのように振り返った。
「結婚式の時はスピーチお願いしますね」
@3s0W3NFmp7ibEo3 「えぇ、もちろんです。僕にとっての太陽を見失う訳にはいかない」
貴女には見えているだろうか。
陽炎によって結ばれた、つがいの糸が。
「戦場に生きれば、ふと足を踏み外すように、ふらりと消えてしまうこともある。だから、僕は手を抜かない」
「しっかりと掴んでいなければなりませんから」
@3s0W3NFmp7ibEo3 「きっと、NUMBERSの誰も、貴女を忘れたりしませんよ」
「……願わくば、この先僕やアリスに何があろうと、最後まで見届けてほしい。そして、覚えておいてほしい」
「少なくとも、僕はそう思います、だから。」
「僕は仲間の事を簡単に忘れたりなんて、しませんよ」
@3s0W3NFmp7ibEo3 「それが残された者たちにとって、弔いや区切りに繋がるなら、いいかも知れません」
藪を見やる。
「……ある意味、すごいですよね、絆や繋がりっていうのは」
「死すらものともせず、変質こそすれ、それは失われない。例えば、今僕やアリスが死んでも、NUMBERSの皆さんにはそういうものが残る」
@3s0W3NFmp7ibEo3 No.77「あぁ、すみません、そういうつもりで言った訳ではないんですよ。ただーーー」
「この島には、有り体に言う“幽霊”みたいなものがいるのかなって。今は亡き島民たちの無念のような澱が」