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『どっちでもいい子』を読んだ。
優柔不断で影の薄いはるが、ヒップホップダンスと出会って主体性を手に入れる話。
勝負事に際して気が引けてしまうことを優しさとは呼ばない。しかし、相手を不躾に否定することはどうしてもできない。
そこで、自分自身の芯をきたえてブレずにいる道を優しく教える本
『アヤとあや』を読んだ。
11歳の亜耶は自分の神秘性を自覚している。そんな特別な彼女の傍らには、空想の友人・彩がいた――
特別である、と自らを頑なに思い込む亜耶。しかしそれこそが凡庸さの証明です。
この作品は丁寧に少女の自意識を解体します。でもそれは「挫折」でなく「成長」なのでしょう
『キャラ変!』を読んだ。
恋愛物語なので、恋愛成就で解決=ありのままでよい、という結論。そのため、主人公の可愛く思われたくない悩みはそれほど切実には見えない。
彼が目指したドSキャラとは、創作の中で脱臭され女性の嗜好品となった概念のため、現実では有害である点には一応触れている。
『四つ子ぐらし・9』を読んだ。
四月回。
いじめ加害者を意思疎通のできない狂人として描き、いじめがいかに理不尽な災害かを強く印象付けている。相手側にどうにか手を伸ばすではなく、きっぱりと袂を分かち、自分のケアに注力する結末も現代的。
次回のテーマは七不思議。結構ベタなネタで来た…
『はじめての夏とキセキのたまご』を読んだ。
田舎に越した都会少女が、化石発掘を通して周囲を受け入れていく。
発掘の魅力に焦点が当たっており、葛藤の部分はややコンパクト。
母がやや保守的で浅慮な人物として描かれているが、凄く露悪でもないし母娘間のすれ違いではまだ全然ありうるレベルかな
『分解系女子マリー』を読んだ。
ド直球の理系女子賛歌。
とは言え、男性優位社会に挑む!って感じじゃなくて(その視点ももちろんあるけど、終盤の展開はそこからさらに捻ってあり、「男性に負けるな」と煽る女性が真の敵)、往年の少女探偵モノの直系のような、楽しい活劇チックにまとめられている
『ブルーなあたしとピンクなぼく』を読んだ。
現代版とりかへばや物語。
ほぼキャラ紹介にとどまっており、今後どう展開していくか未知数なものの、様々な可能性を多く秘めている。
『月にトンジル』を読んだ。
永遠を誓ったはずの四人組。しかし成長や別離により、それは容易く解けていくことを瑞々しく描いた作品。
自分は子供時代に引っ越しを6回経験していて、まず故郷がない、昔馴染みもいない、常に異人扱いでコミュニティ所属経験もない…な人間のため、こういう悩みは新鮮
『チョコレートのおみやげ』を読んだ。
県別ふるさと童話集『兵庫の童話』に収録された作品を単行本化したもの。厚手の紙を使った装丁は、まさにチョコレートの箱を思わせる。
みこおばさんの語る少し悲しい物語がゆきに引き継がれ、ゆっくりとした時間と共に優しい結末へと変わっていく。