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ソビエト連邦アゼルバイジャン共和国のユダヤ人家庭に生まれたゲンナジー・ルコムニコフは、青年期に統合失調症と診断された。サーカスやお金、宇宙開発、ソビエトの日常生活をテーマに絵を描き続けたが、アパートのバルコニーから転落したか、飛び降りたかの悲劇的な事故により、38歳で亡くなった。
今年61歳になるレオポルド・ストローブルは、35年以上にわたり、絵を描き続けている。新聞に掲載されている風景写真の黒い部分を色鉛筆で塗りつぶし、緑の空を描く。そして、黒色と空の境界線を定義し、それらを画用紙に貼り付け、鉛筆で独自のサインを入れて完成となる。作品はMoMaに収蔵されている。
レネ・メレディスと名乗る女性がペンとクレヨンで独学で描いた150点の作品は、ロサンゼルスのフリーマーケットで捨てられた冊子から近年発見された。作品にはカリフォルニア州の2つの旧住所と、制作日が記されており、彼女がこれらの作品を重要視し大切にしていたという事実以外、何もわかっていない。
ガブリエル・エブラールは、特別支援学校に通っていた21歳のとき、アートスタジオへ通い始め、絵を描き出した。
百科事典的な知識と膨大な記憶力を持っ彼は、メディアに焦点を当てた絵を描いている。
映画スターやロックグループ、ポップシンガーなどの写真を独自の定義で再解釈して人気を博している。
50歳になる井口直人さんは、街のコンビニと施設のコピー機の2色刷り機能を使って、自分の顔とそのとき気に入ったものを毎日写し取っている。
ガラス面に顔を押し付け自らボタン操作し、センサー光の動きと共に体を動かすことで、独特の歪みを生み出している。近所のコンビニには毎日20年間通っている。
読み書きの出来なかったスコッティ・ウィルソンは、16歳で軍隊に入隊した後は、サーカスなどで働いた。カナダへ移住し中古品店を経営していたが、44歳のとき、店の万年筆で落書きを始めた。作品はデュビュッフェやピカソにより収集されたが、商業主義を批判し、画廊の外で叩き売りを行うこともあった。
ポール・ハンフリーは、高校卒業後、軍隊や建設局での仕事を経て、40歳からタクシー会社などで働いた。57歳の時、心臓発作で退職。退役軍人の年金と空き缶回収の仕事で生計を立ててながら、68歳で他界するまで「眠る女性たち」の絵を毎日描き続けた。他界後、人生の多くは創作であったことが判明した。
今年39歳になるマーゴットは、フランスの田舎で育った。
花屋で働いたあと、2014年10月から「絵を描かなければならない」という衝動に駆られ、制作を始めた。
一見すると幾何学的な抽象画のように見えるが、一部は人間、一部は植物というハイブリッドな人物像を描き続けている。
2010年に89歳で亡くなったドナルド・パスは、美術大学で教鞭を執ったことがあり、教え子にはジョン・レノンがいた。幼い頃、道端でライオンの頭をした天使の姿を目撃。若い頃から風景画家として活動していたが、39歳のとき教会の墓地で強烈なビジョンを体験し、以降はその光景を絵に描くようになった。