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#140字小説
「…まただ」惑星探査機から送られてきた画像を見て、眉をしかめる。…これだ。角度はちがうが、クレーターの分布も、山も、そっくりだ。詳細探査は今回が初めてなのに。…画像生成AIが俺たちに先んじたのは、これで4例目だ。やつら、宇宙人からのメッセージを受けてるんじゃないのか。
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レンタル彼女。化けの能力を生かす、いい商売だと思ったんだけどなあ。人間なんてチョロいし。…なんか最近、ヘンな注文が増えちゃってさあ。白ワンピースで身長2メートル越えの女とか。で、こないだ、ついに…『たぬき顔の獣耳少女』はいないかって。…ねえ、どう思う?
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「…今日も、どうぞ。」夕食後。3つの透明な小瓶が、さし出される。それぞれ、小さな泡のまじった液体が入っている。…ひとつは、毒なのだという。本当かどうかは知らない。一度だけ、飲んだあとに寝込んだことがあった。それが毒のせいかどうかも分からない。…とにかく、今日も、飲む。
::でプロンフトの重み付けができるらしいのだが、この記号を使った時点ですべての画像がこういうテイストになる。この現象に気づくまでに枚数をかなりムダにしてしまった。なんだこれ。
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お嬢様が生まれてすぐ、住み込みで働きはじめた。小学校に入学されてからは、家事の合間に奥様の話し相手も。…先月、奥様が亡くなったのを機に、私は暇を出されることになった。旦那様も、お嬢様も、泣きながら見送ってくれる。…ありがとう。旧型のわたしを、今まで大事に使ってくれて。
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「あっ」声をあげる。彼氏もこっちを見て、驚いた顔。「ごめん、素顔が漏れちゃった。すぐに再起動するから」「いいよ。…すごく可愛い。今日はそのままでいてよ」ぎゅっと肩を抱いてくる、VR空間でしか会ったことのない彼氏。……ああ、これでもう絶対に見せられない。ほんとうの素顔は。
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ああ、あれか。魔女さ。…長いこと宇宙で働いてりゃ、1回は見るんだ。あまり気にするな。冷戦時代より前には、もうここにいたらしい。最近、スペースデブリが減ってるのも、やつらが消してるってウワサだ。…ま、うまくやっていこうぜ。
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およそ1年に一度、宇宙の彼方から電波が届く。ノイズではなく未知の言語だと主張し、解読に成功したと発表した。2つの科学者グループが、別々に。ひとつは友好のメッセージ。ひとつは宣戦布告。どちらが正しいかはわからない。ただ、今でも年に一度、新たな解読文が双方から発表される。
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積もりきった雪のなか、一歩ずつ慎重に登る。…真横を、半裸の男が通っていった。「えっ?」目が合う。男の手には、サーフボード。「君もサーフィン?」「えっ」…しばらくして、轟音。雪崩だ!…ちらりと、見えた。押し寄せる雪の大波の上に、サーフボードに乗った男が、得意げな顔で。