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琴里「…どういう?」

隊長「私達二人の連携など元はと言えば私の机上の空論でしたからね。EXMの性能が大幅に上がった現在、いくらなんでも、もう限界でした」

灰被り「でも、琴里の『魔法』がいつも助けてくれていたんでしょう?」

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伯爵『バ、バカなァ!!? 理論上はこの宇宙どころか全平行世界すらも編纂する起点となりうるのだぞ!? いくら『基盤』で補っているとはいえ、あり得んッッッ!!!!』

琴里「うああああッ!!!!」 

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伯爵『こちらの与り知らぬ〝力〟か…。まあ、そちらから来たのならちょうどいい。早期に編纂を始めてやるから、大人しくソコへ並ぶがいい!』

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伯爵『ガサ入れご苦労、ダイゴウ大佐の飼い犬共。残念ながらこの施設は全て合法の上に成り立っているのだよ。それを破壊しようなどと、大佐の抱える大隊ごと軍法会議がお望みか? まあ、それも必要なくなるのだがなぁ!』

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伯爵『ハッハッハ! どうやら傭兵ウサギはナイト気取りで落ち着きが無いように見える。大人しく飼われるつもりは無いか? 無いならその生き様ごと編纂し、ゲートの片隅にでも飾っておこう!』

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伯爵『少佐殿。ここは引きたまえ。もうすぐ貴公の頭痛のタネも、一切合切編纂され、悩む必要などなくなるのだ。それとも、永遠の休暇は早い方がお好みかな?』

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伯爵『フン。思想に踊らされる狂信者めが。その程度の信念で、この私を下せると思ったか!? まあよかろう。信心とは立派な人類の記録だ。ありがたくゲートの片隅にでも編纂しておくとしよう!』

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伯爵『欧州遊撃中隊か。本部と反りが合わぬとは聞いていたが、音に聞いたマッカラン大佐も地に堕ちたものだ。まさかこんな小娘共を差し向けて、飯のタネにもならん事をするまでになるとはなッ!』

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伯爵『ククク。無限の転移の前では、ただ固いだけの盾など意味をなさんわ! …まあいいそこで動かず見ていろ。その勇気だけは編纂に値する!』

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隊長「……まだです」

希望が…見えた!!

隊長「まだ私はッ!! 私達は明日の先が気になる!!!」

灰被り「だからッ!!」

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