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藤井秀剛『半狂乱』先の見えぬ夢追う29歳役者、200人集めた一世一代の舞台で起きた事故から始まる劇場占拠事件…虚と実、現在と過去が交錯する…100万円札束、日本刀、ヤクザ、現金強奪、恋愛…細かいカット割り、ズーム、二分割画面、不気味な劇伴…圧倒的熱量の独特のカメラワーク…作家性際立つ怪作
ジャック・リベット『北の橋』刑務所を出たばかり閉所恐怖症のマリー、奇矯な行動を続けるイカレたバチストが出会いパリの街を彷徨う…マリーの恋人と謎の男…ドンキホーテ、地図に双六、新聞切り抜き、カラテ…ストーリーはあるようで無い、意味ありげだが意味はない…作劇の自由さに心地よく酔う秀作
デヴィッド・クローネンバーグ『エム・バタフライ』フランス外交官ルネが愛した京劇の歌姫ソンの抱える重大な秘密…献身的に身を捧げるという西洋男性が幻想する東洋女性…オペラ「蝶々夫人」を敷衍し、衝撃の実話に基づく異形の愛の行方…美しい映像に含蓄ある台詞…幻影に囚われた男の破滅を描く佳作
チャン・イーモウ『上海ルージュ』30年代上海、田舎から出て来た14歳の少年はマフィアのボスの愛人で高慢な歌姫の召使として働くことに…。抗争と裏切り…裏社会の栄華と醜悪さ残忍さを少年の目を通して描く7日間。コンリーの内に悲哀を抱える蓮っ葉ぶりが見事。紗をかけた赤に青…色彩感覚秀でる佳作
デレク・ジャーマン『ウィトゲンシュタイン』言葉の限界が世界の限界…同性愛者で疎外感を抱き続けた哲学者ウィトゲンシュタイン。その生涯を舞台劇の手法で描く。黒を背景とした色鮮やかな衣装とセット、緑色の火星人との対話など奇妙な登場人物。難解な哲学を含蓄ある平易な言葉で綴るシュールな佳作
富田克也『バンコクナイツ』バンコク歓楽街で働くタイ人娼婦の姿を通し、醜悪な日本人観光客、怪しげな商売を企む現地日本人達を描く。バンコクから自然豊かな地方の町へ…様々な言語が交錯。美しい映像、見事な音楽群。ゆったり気怠い展開に歴史的背景の不協和音を絡めタイに生きる人々を活写する佳作
アリ・フォルマン『戦場でワルツを』記憶の曖昧さ、欠落した自らの戦争体験。失われた記憶を求め戦友を訪ねる監督。浮かび上がるイスラエル軍レバノン侵攻、3200人ものパレスチナ難民虐殺。独特の色彩、陰影に富んだ幻想的かつリアルなアニメーションで戦争の実相を描く傑作。ラスト衝撃的虐殺記録映像
#2019年映画ベスト10 【洋画】 21位から30位
㉑Girl/ガール
㉒主戦場
㉓金子文子と朴烈
㉔アイリッシュマン
㉕家族を想うとき
㉖ワンスアポンアタイムインハリウッド
㉗誰もがそれを知っている
㉘ヴィクトリア女王 最期の秘密
㉙ゴッズオウンカントリー
㉚世界の涯ての鼓動
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