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フランクキャプラ『或る夜の出来事』逃避行中の富豪わがまま令嬢とクビになった新聞記者、接点なき男女の出会い。長距離バス、ヒッチハイク…ロマコメのロードムービー。毛布で隔てる「ジェリコの壁」ヒッチハイクでの車の止め方…。粋な会話、二転三転するユーモラスなエピソードで綴る味わい深い良作
マノエル・デ・オリヴェイラ『ブロンド少女は過激に美しく』「妻にも友にも言えない話は見知らぬ人に話すべし」列車で隣に座る婦人に語る男の告白とは…向かいの窓から見える優雅に扇子を揺らす女ファムファタール、男は恋に落ちる…。皮肉とユーモアに富み甘美で妖しく美しいオリヴェイラ100歳の佳作
ロマン・ポランスキー『反撥』 内向的な女性・カトリーヌ・ドヌーヴの精神が崩壊してゆく。ひび割れる壁、壁から延びる何本もの手、襲いかかる男、歪む空間、時計の秒針の音…。性に対する嫌悪と抑圧された欲望。クローズアップを多用したモノクロの圧倒的カメラワークで描くサイコスリラーの傑作。
チェン・カイコー『北京ヴァイオリン』ヴァイオリンの天才的才能を持つ少年とその成功を夢見る父親。田舎町から二人は北京に出ていくが…。父親の素朴な善良さ懸命さ。父と子の互いの愛情と深い絆。猫と暮らすヴァイオリン教師、少年が慕う美しい女性などが絡み、笑わせ泣かせる。名曲が全編を彩る秀作
マイケル・ムーア『#華氏119』リズム感ある見事な編集と音楽。トランプを産んだ差別と格差に蝕まれる米社会の実相を描く秀作。共和党、さらに民主党の既成支配層に対する批判も激しい。反面、教員のストライキに呼応する労働者、銃規制に立ち上がった高校生。女性やマイノリティの蜂起に胸が熱くなる
ジャコ・ヴァン・ドルマル『#エンジェル見えない恋人』「男は目で恋し、女は耳で恋に落ちる」姿の見えない少年エンジェルと盲目の少女マドレーヌ、孤独な二人。やがて視力を取り戻すマドレーヌ…。極めて繊細で詩的な映像表現。観る者の感覚を研ぎ澄ますどこにもない映像美。官能的かつ詩情溢れる傑作
ジョン・クラシンスキー『#クワイエット・プレイス 』 音に反応して人間を襲う「何か」によって人類のほとんどが滅亡した世界。音を消して生き延びる家族…。設定は壮大だがツッコミどころ満載。その「何か」がショボイ。無音ではない、音楽あるし、小声で話し、生活音も。「何か」の具象化が失敗か?
ミケランジェロ・アントニオーニ『太陽はひとりぼっち』何をしても満たされない心。倦怠感に苛まれた虚無的女性モニカヴィッティ、軽薄で単純な株屋アランドロンとの愛の不毛。巧みな事物の配置による芸術的映像。株に狂奔する人々と対比し人間の抱く根源的不安、実存を描く傑作 #1日1本オススメ映画
ファティ・アキン『愛より強く』トルコ系ドイツ人の人生に絶望した男と自由になりたい女が出会う。女は保守的な家庭から逃れるため偽装結婚を求め一緒に住むことになるが…。前半はイカれた二人が笑わせ、後半は切ない恋で泣かせる。見事な映像、魅惑的な音楽が全編を彩る秀作。 #1日1本オススメ映画
ラース・フォン・トリアー『ニンフォマニアックVol.1&2』自らを色情狂だと言う女と初老のインテリ男との対話。女が見た性と愛、自らの半生。愛に取り憑かれた社会に背を向け、欲望のまま主体的に動く女。過激な性描写、斬新な映像表現と音楽。女性のセクシャリティの本質に迫る #1日1本オススメ映画