森本 寛士さんのイラストまとめ

墺のマリアラスニックです。親と別れて祖父母に育てられ、シュールレアリズムの影響を受けながら自画像を描いた人です。デカルトのように方法的懐疑によって全てを疑う主体（自己の精神）を見つけようとするかのようです。

米の絵本作家エドワードゴーリーです。若い頃に戦争に従軍し毒ガスの実験に従事しました。その後大学で仏文を学び絵本作家に。ノンセクシャルと言われています。サイコパス的で不条理で独特です。

米のマークタンゼイです。単色の油彩で描かれた写真のようなハイパーリアルで謎を秘めた世界です。

アイルランドのマイケルクレイグマーティンです。YBAｓのダミアンハースト等を教えた80年代後半当時の美大の教授でも在りました。パープルを入れるのが特徴です。なんとなくプリンスっぽいです。

スペインからフランスそしてメキシコに移ったレメディオスバロです。レオノーラキャリントンと交友が有った。キャリントンと共に近代の神秘主義絵画の面白さを感じさせます。

スペインのダリです。もろに高田純次です。自由がイリュージョンだという事が分かりながらイリュージョンを探求できる特権を持つ「天才」であり続けました。スターウォーズの象ロボットはダリへのオマージュですね。

ゴシック小説。伝承、しきたり、迷信の中近世世界への恐怖と郷愁、もしくは信仰。日本では横溝正史が描く戦前日本権力者の闇の世界。エドガーポーの死ぬ直前の詩『アナベルリー』が世界観の全てを伝えています。『嵐が丘』や『トリック』も。

戦時中に都会の個人主義を貫いたシュールな画風の松本俊介です。シャガールやキリコの影響を感じますが、自分のために絵を描いた人だと思います。無意識まで表現する事に没頭しました。つげ義春と似ています。この頃生まれ、戦後も続く国家主義と対極で貧しさや病気や死も付きまといます。

アンディーウォーホルは写真をシルクスクリーンで再現する事で今を相対化する事に成功した。写真に撮れるものは何でも相対化が可能になる。内部（持っている価値や意味）は剥ぎ取られる。アート表現とは政治的なものだ。

スティングはソロアルバム『ブルータートルの夢』の「子供達の十字軍」という曲で、十字軍としてついていった子供達が奴隷として売られたハーメルンの笛吹き男の伝承と絡めた政治批判の歌を歌いました。All of those young lives betrayed All for a children's crusade