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【一国長吉】黒田長政が筑前を拝領し、一国の太守となった時、初陣から愛用してきたという槍に「一国」の名を付けた。長政にとっては感慨の深い一品のようだが、他にも沢山、筑前黒田家には宝や名物があるのを忘れてはならない。
【鼻紙袋】鼻紙入れとも。当世具足の胴の左の脇に付く袋。鍔当を兼ねて小物入れとして使う(小田原城天守閣甲冑展「小田原城武者揃え」図録より)。酒井忠次と家次父子の所用と伝わる具足には、両方とも鼻紙袋が付いている。
【婦女隊】能書家で歌道に明るい中野武子は、薙刀の名手でもあった。会津戦争では同志と共に婦女隊を結成し、旧幕衝鋒隊に加わる。城下に迫る官軍に遭遇し勇猛に戦うも、銃砲の前に益なく戦死した。薙刀の柄には「もののふの猛き心にくらぶれば数にもあらぬ我が身ながらも」の辞世をつけていたという。
【鑓半蔵】武田との戦いで退却を迫られた渡辺半蔵は、負傷した近藤伝次郎に請われ、手柄首を捨て、彼を担いで逃げた。これを聞いた家康は、味方を助けるのは何より優れていると褒め、「槍半蔵」の異名を許されたという話がある。半蔵は後に「俺でなければ斬り棄てられただろう」と語ったともある。
【辟邪漫画】「辟邪絵」とは、疫鬼を退散させる善神を描いた絵のこと。多くは鍾馗が描かれるが、江戸時代には疱瘡除けに源為朝ももてはやされたことがある。