20世紀初頭の空の色        Цвет неба начала 20-го векаさんのプロフィール画像

20世紀初頭の空の色 Цвет неба начала 20-го векаさんのイラストまとめ


ヨーロッパ中世の写本。ロシアの19世紀末から20世紀初頭の文学、芸術、デザイン、建築。ロシア帝国。ロシアの皇族と貴族。ロシア革命後のソ連時代。アンティーク。Amazonで『フェリックス・ユスポフ公爵の暗殺計画』と、スターリン時代に弾圧された詩人、芸術家の悲劇を描いた『女たちは列に並んだ アンナも列に並んだ』を出版中。

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写本には時祷書もあれば歴史書もある。Cotton MS Tiberius B V/1に分類される11世紀中ごろの写本には時間の計測、天文学、地理などに関する論文集が入っている。難解な図表に混じって黄道十二星座やその他の星座が大らかな彩飾画で掲載されている。どの星座にもそれを構成する星の位置が朱で記され。

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ハイデルベルク城は13世紀に建設されたと言われている。15世紀に建てられたという説もあるが、それではルネサンスの城ということになるが、廃墟となった城に残されたり再現された室内を見ると瞭かに中世だ。アーチのついた二層の柱廊、ステンドグラスの円窓、天蓋付きの戸口、暖炉や木製家具の装飾。

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アンティークを好きなことと、珊瑚や石やアンモナイトを愛することとは無関係なことではない。悪い時代を忘れるのだ。珊瑚やアンモナイトを眺めていると、心は太古の時代に運ばれる。白亜紀やペルム紀の幻影に浸る。石を並べて光を当てたり、陽光を濾したステンドグラスの色の反映を愉しんだりして。

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第二次世界大戦で徹底的に廃墟になったドイツの2都市は今では戦前の教会や宮殿や歌劇場を再建したり、完全にモダンな都市に生まれ変わった。駅も嘗ての伝統を踏まえて、鉄に硝子張りのホームだ。それでも破壊を免れた他の都市や他の国の古い駅舎の趣とは違った、溢れる光の戯れや見事な交差が美しい。

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東京国立美術館で『窓展』を見た。窓に関わる美術や演劇に触れ発想の転換を得た。全部が窓から出来た家がある。窓は必ずしも壁にだけ開けられたものではない。ショーウインドーのように見られる窓もある。それなら鉄にガラス張りの温室やアーケードの天井も窓である。朽ちて捨てられた窓も窓なのか?

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1990年前後のロシア建築では老朽化した歴史的建築物を取り壊さず現代的に改築する課題があった。5つ星ホテル、ネフスキー・パレスは帝政時代の名優サモイロフ夫妻の住戸の改修。ネフスキー・アトリウムも現代風な商業施設となった。中央郵便局には百年前の1903年に光の射し込む特殊硝子の屋根があった

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ペテルブルグ郊外の帝政陶磁器工場内の陶磁器博物館にはロシア芸術の歴史が詰まっている。この陶磁器工場は帝政時代から最高級の名品を生み出しソ連時代には国営になって時代の芸術が刻印された。バクストがバレエリュスの衣裳のために描いたものから、アールデコ磁器、シュプレマティスムの皿もある。

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ルネサンスを経て欧州では古代ギリシア、ローマが再評価され、18世紀にはローマ遺跡が注目される。1830年、優れた建築家で画家であるシンケルがポツダムのサンスーシ公園にローマ風浴場を建てた。時は19世紀のロマン主義。君主らは競って人工の古代の廃墟を庭園に造らせた。ローマ様式が特に好まれた。

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ロシアにはアールヌーヴォー建築なら幾らでもあるのだが、アールデコ建築を探そうとすると行き詰まってしまう。何故か?アールデコは元来広告や商業デザインと結びついたもの。アバンギャルド芸術によるプロパガンダ、社会主義リアリズムを採択したソ連とは相容れなかった。僅かなアールデコ建築と作品

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眩い細工の箱に隙もなく美しく詰められた旅の必需品。そこには黄金の手芸鋏、トルコ石で飾られた裁縫道具が入っている。或いは化粧用具一式。小さな調理器具と食器とカトラリーセットの箱。ハイデルベルクの薬事博物館で見た金銀細工の粋、皇帝の旅行用の薬セットと同一の箱がエルミタージュ美術館に!

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