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「ムロイとオータニ。」
僕がいると全体的に憂鬱で湿った美術部になる。
演劇部のオータニやマキタがしょっちゅう遊びに来てくれたおかげで、空気は明るくなってよかった。
演劇部は体育会系だからか、距離が近い。
遠巻きに、羨ましかった。
「笑い話なんかしてない。」
リアクションしかできない人とは、
話すことが何もない。
僕は気分が悪けりゃ楽しい空気だろうが何だろうが
さっさと帰ります。
「ゴールからスタートする。」
好きと嫌い、つきあってるとつきあってない、
そうはっきりさせないと不安なのは、
自分の器が小さいからだ。
もっともっとゆっくりでよかったのに。
「褒められたいわけじゃない。」
僕が最初に先輩に食わせたのは、
膨らまなくってぺしゃんこになったシュークリームの残骸だった。
あの頃ネットがあれば、「測れ」「ちゃんと分量測れ」とリプライをもらえたのかもしれない。
食わされる方は災難だ。
でもまあ、何かするのは好きなんだよ。
「ただの人間関係なんだ。」
誰が調べたんだか知りませんが、昔は「男女の精神年齢は5歳違う」なんて言われました。
男…というか20歳の僕の世界はただふわふわしたロマンと妄想に満ちており、恋愛と現実的な人間関係とは別ものでした。
「夢見すぎ。」
その通りです。
「同級生。」
大学も後半にさしかかると、告白やらOKやらなんて派手なことはもうなくて、ただ距離を互いに考えながら、何となく男ではなく人間として人とつきあいたくなっていく。
20歳は分岐点。
飾る人たちはそのまま永久に飾り続け、
飽きた僕たちはきっぱりとやめる。
「そりゃブラックと言えばブラック。」
25年前のお話です。
ラジオだからこんなの街へ移動して花屋から中継すれば済む話なんですが、
イヤなんですよ。
僕はイヤなんですよそういうの。
自己満足なんです。
いつだって自己満足したいんです。