さつまさんのイラストまとめ

『違国日記(3)』読んだ。両親を亡くした少女とその娘を引き取った小説家の叔母との共同生活を描いた作品。個人と他人、他人との距離感、家族の特別性とそれに対する妄信、などのテーマが主人公達を通して提起されており、作者の感性の鋭さと演出の上手さが際立っている。すごくオススメ。

『めんけぇなぁ えみちゃん(1)』読んだ。秋田の田舎にて祖母と二人で暮らす方言少女の日常を描いた作品。方言女子物も昨今ブームだが、本作は秋田弁への解説が過剰に挟まらず語感の雰囲気を楽しめるのが特徴。食事や気候などの文化紹介も押さえており良い。

『ギガントを撃て(1)』読んだ。江戸時代の日本に現れた恐竜が町を襲うパニックアクション物。作画の拙さとストーリーの作り込みの浅さが目につく。奇抜な題材を活かすにはやや力不足感がある。他にもう一つくらいアピールポイントがほしい。

『私の少年(5)』読んだ。純粋無垢な美しい少年と一回り以上年上の女性、違った目線で好意を向け合いながらすれ違う二人の関係を描いた作品。真修が積み重ねてきた感情を放出し、それを大人として受け止めながらもいなし切れない聡子の苦悩と葛藤の描写素晴らしい。大変な展開。すごくオススメ。

『ジャガーン(6)』読んだ。人の欲望を肥大化させた怪物、「懐人」の力で懐人を退治する主人公を描くヒーロー物。過剰な演出や誇張された人々の欲望などは相変わらず。前巻で大きな節目が終わってしまい相対的にややパワーダウンした印象。

『ワールドトリガー(16)』読んだ。異次元からの侵略者である「近界民」に対して敵の技術を使った武器で戦う「ボーダー」達を描いた戦略バトル物。敵キャラが味方なるなど王道展開もしっかりこなす。そして修行により成長した主人公達の姿を大衆が目の当たりにする展開も大変ワクワク。すごくオススメ。

『ワールドトリガー(8)』読んだ。異次元からの侵略者である「近界民」に対して敵の技術を使った武器で戦う「ボーダー」達を描いた戦略バトル物。個の力で圧力をかける敵側と数と戦略で対抗する味方側、どちらに転ぶかわかならい戦力バランスを読者に感じさせる描写素晴らしい。オススメ。

『ワールドトリガー(2)』読んだ。異次元からの侵略者である「近界民」に対して異次元の技術を使った武器で戦う「ボーダー」達を描いたバトル物。物語を回しつつ自然な流れで世界観を解説していく話の構成素晴らしい。裏方含めてキャラクタ達への役割の割り当ても適確。オススメ。

『虚構推理(9)』読んだ。人ならざる怪異たちから「知恵の神」として慕われる義眼義足の少女を主人公にした怪奇ミステリ。専業ミステリ作家が原作ということで相変わらず「謎」の魅せ方などミステリ的な作法が巧み。作画もクオリティが高く安定した画面で読みやすい。オススメ。