//=time() ?>
『銀河の死なない子供たちへ(下)』読んだ。悠久の時を生き続ける二人の不死の兄妹と人間の少女との出会いと別れ、そして旅立ちを描いた作品。「死」とな何かというテーマに対して、素晴らしい舞台設定と練りに練られたストーリー構成により描かれた簡潔かつ濃密で美しい物語だった。すごくオススメ。
『デゾルドル(2)(完)』読んだ。伝説の傭兵の娘とジャンヌダルク、戦争に振り回される二人の少女を描いた物語。打ち切り。力強いキャラクタ描写など見どころもあったが、歴史物を好む層にウケるスタイルではなかったか。次回作に期待。
『ハコヅメ~交番女子の逆襲~(3)』読んだ。元警察勤務の作者が描く、街の交番に務める女性警察官の勤務の様子を描いたコメディ。作者の体験を活かした現実感溢れる描写が魅力的。特に警察の人々の心理の面は一般人には想像し難いもので興味深い。オススメ。
『なくてもよくて絶え間なくひかる』読んだ。自身の生み出した架空のヒーローにすがる少年の恋を描いたボーイミーツガール物語。人々の繊細な心理を情緒的で難解、シュールな雰囲気に落とし込んで描くスタイルはいつもの宮崎夏次系ワールド。
『蟲籠奇譚(1)』読んだ。マッドサイエンティスト思考の生物部部長に目を付けられて芋虫の世話をさせられる少女の受難な日々を描いた作品。おぞましいはずの芋虫と言うモチーフがデフォルメされたデザインで描かれたおかげで可愛く見える。コミカルなキャラクタの掛け合いも楽しい。すごくオススメ。
『黒き淀みのヘドロさん(2)』読んだ。正義の化身としてヘドロから作られた少女が人々の根深い悩みを解決するために奮闘する物語。非常に特徴的な可愛らしい絵柄でかなり重めなストーリーが展開される模造クリスタルワールドは素晴らしい。しかし明言されてないがここで完結かなぁ。だとすると悲しい。
『人馬(三)』読んだ。人間に戦の道具として扱われる、ケンタウロスのような「人馬」達が逞しく生きる様子を描いた物語。美しい線で描かれる躍動感溢れる画面が魅力的。オリジナリティ溢れる世界観を次巻でどのように完結させてくれるか楽しみ。
『天国大魔境(1)』読んだ。『それ町』の石黒正数先生の新作は、「天国」を探して崩壊した日本を旅する少年少女と、箱庭に隔離された子供達を並行して描く物語。冒険譚としてもワクワクするものがあるが、何より石黒作品だから細かな描写にも気が抜けない緊張感が良い。オススメ。
『ハロー ジュピター 好きっていって。(1)』読んだ。手違いで恋愛ではなく健康管理チップの入ったAI彼氏を振り向かせようと奮闘する女性を描いた作品。タイトル通り、スマホなどに搭載されているAIアシスタントがネタのベースにあり、流行のAIネタもたびたび組み込んできてキャッチ―。
『モブ子の恋(3)』読んだ。自分のことを脇役だと思っている内気な女性と同じく内気な男性の、一歩一歩踏みしめるように進む初恋を描いた作品。もどかしく感じるスローペースだが過剰な丁寧さこそが本作の持ち味。視点が双方で切り替わるのも心理的距離を把握するのに上手く働いている。オススメ。