吉田俊太郎 触診解剖学博士さんのプロフィール画像

吉田俊太郎 触診解剖学博士さんのイラストまとめ


医学博士(解剖学教室)/認定理学療法士『触診リテラシーを高める』ことを目標に触診方法や触診の精度を高めるための解剖学的情報を発信しています。 三人の子供達との時間も楽しんでいます。 shuntaroblog.com
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オンラインサロン の第58回オフ会は”三角筋”と三角筋の支配する”腋窩神経”を体表上から確認しました

腋窩神経を体表上から確認したい時は、ランドマークの”四辺形間隙”を触診します

臨床では、四変形間隙は四辺形間隙症候群(quadrilateral space syndrome)で圧痛を認める場所でもあります

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肩関節の外転に作用する主な筋は”棘上筋”と”三角筋”です。

両筋の違いは、棘上筋は外転の初期から働き、三角筋は外転15°以降より徐々に強さをまして作用します。

なぜ三角筋が初期の外転に作用しづらいかというと、画像のように、三角筋の走行は上腕骨の長軸と概ね平行に走行しているためです。

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上背部の筋は付着部によって4つのグループに分類されます

① 脊椎ー肩甲骨/脊椎ー上腕
② 脊椎ー肋骨
③ 脊椎ー頭蓋
④ 脊椎ー脊椎

テキストでは、この4つに筋群を分けて整理されています。

私は筋を単発で覚えるよりもグループで覚えた方が整理しやすくなりました。

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肩甲帯 No.1
「肩甲骨内側縁の特徴」

画像は肩甲骨を背側から観察したイラストです。
内側縁には3つの筋が付着しており、上から肩甲挙筋(青)、小菱 形筋(緑)、大菱形筋(黄)です。

そしてこれらの三筋は全て停止です。肩甲骨の背面に停止する四筋のうち三筋は肩甲骨の内側縁に存在します。

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足底の第3層の深さでは、外在筋の長腓骨筋の停止腱(緑色)を観察することができます。

長腓骨筋は外側から内側へ横切る唯一の筋であるのも特徴の一つです。

足底の第3層の深さに位置することから、同じ深さに存在する内在筋の母趾内転筋の斜頭と短小趾屈筋との連結も報告されています。

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【踵骨隆起から起始する筋群】

足底の内在筋の中で踵骨隆起から起始する筋は↓↓
第1層:母趾外転筋(青)、短趾屈筋(緑)、小趾外転筋(黄)
第2層:足底方形筋(紫)

筋のサイズから母趾外転筋や短趾屈筋は骨からの起始が狭い印象です
その分足底腱膜など骨以外の組織から起始していると推測できます

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脛骨に対して腓骨は後方に位置する‼︎

下腿の骨は内側に脛骨、外側に腓骨で構成されます。

下腿は側方から観察した画像が少ないためか両骨は真横に位置するイメージがあるかもしれませんが、実際は明らかに腓骨が後方に位置しています。

なぜ後方にあるか理解すると臨床の役に立ちます。

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図は腰部の皮膚を剥がした状態です

皮膚の下で脊柱起立筋をすぐに確認することはできません

皮膚を剥がすと紫色でイラストしたPLF sl(筋膜)があり、その下に筋が位置します

PLFslはTLFと表現されているものもありますが、意味から考えると分けた方が良いと個人的には思います


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腹筋群を各筋に分けて触察すると、臨床上どう役に立つの?とご質問をいただきます

仙腸関節のインフレア、アウトフレアのアプローチなどで有効です

なぜなら筋自体が縦に長く、かつ高さにより筋線維の方向が異なるためストレッチでは目的の筋だけを伸長させることが難しいためです

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動画発信

仙腸関節は関節面が縦にあるため仙骨に対して腸骨が前に滑ります。

しかし実際は前に滑らず安定しています。

理由は前仙腸靭帯などの靭帯の作用も勿論ありますが、腸骨と坐骨の形状にも前に滑らないための仕組みがあり、仙骨と腸骨は耳状面以外にも付着している領域があります。

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