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特撮、アニメ、漫画、ラノベ、ゲームを浅く広く愛するメカオタ。格好いいロボットは正義だ。

今は忙しいから、創作は思い出した様にマイペースで。天安門事件

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ルビー「そこだけは他の場所に比べて高い位置にあります。そして、周囲は山の様になっています」

勇奈「ここから行きにくい上、ハイリスク・ハイリターンときたか…どうする?」

望「…そこにしか、めぼしい手掛かりは無さそうだな。念入りに準備をして、それから探索してみよう」

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勇奈「さて…まずは帰還の手掛かりだけど。今の所、帰還に使えそうな道や”糸”は見付かって無いよね?」

望「ああ。…でも、向こうも僕達の動きには気付いてるみたいだ」

ルビー「その根拠は?」

望「僕がここに堕ちる前…上で投げ捨てた剣があるんだけど。優奈さんに譲渡した状態になってるんだ」

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勇奈「…それで?ルビーは料理得意なの?」

ルビー「お二人の現状認識を、根底から覆せるレベルです」

望「自信満々だな…」

ルビー「私達NPCは、出来ない事を語りはしません。人間の様に”無責任”ではありませんから」

「それでは、少々お待ち下さい」

そう言って、ルビーがクラフトを始める。

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ルビー「…いけません。これは由々しき事態です」

「この食生活が続けば、お二人の精神に悪影響が生じます。特に、ご主人には”実体”があるのですから」

望「そうなのか…?」

勇奈「そういえば…BNDDオンラインからリアルに戻ると、変にお腹が空いたり、喉が渇いたりするよね」

望「ああ…成る程」

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ルビーの質問に、僕と勇奈は同時に視線を逸らした。そして、勇奈が震え声を漏らす。

勇奈「あ、あたしは…優奈みたいに上手く料理出来ないし…」

望「…僕も、自分だけならともかく、誰かに喜んで食べて貰える程の腕は無いな…」

ルビー「…何という事でしょう…」

…ルビーが悲嘆に暮れている。

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望「…勇奈も、夢を?」

勇奈「あんたと同じ夢かは分からないけどね。…色々と、考えさせられる夢だったよ」

望「そっか…。コーヒー、飲む?」

勇「…ん」

勇奈に缶コーヒーを渡し、僕も缶を開けて一口。どっちも”ここで作ったブラック缶コーヒー”だ。

ルビー「…えっ…」

望&勇奈「…?」

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望「…あ、勇奈も起こさないと」

勇奈「もう起きてるよ…」

既に身嗜みを整えていた勇奈。しかし、その表情はどうも不機嫌そうだ。

望「…うるさかったかな?ごめん」

勇奈「…嫌な夢を見ただけだから、気にしなくて良い」

ルビー「…夢?」

勇奈「ん?ああ、NPCに夢とか分かんないか…」

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望「う…ん…?」

さっきまで聞こえていた誰かの声が途切れて、目を覚ます。

「(夢…だったのか…?勇奈…は、まだ寝てるのか)」

ルビー「おはようございます、ご主人。惰眠を貪り過ぎです。怠惰ですよ」

望「…おはよう、ルビー」

…そういえば、昨日から毒舌鋭い仲間が一人増えてたんだった。

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「…そうだ。私は、正しく在ろうとした者達の想いを背負う者。”英雄”や”主人
公”の為に在る”嫉妬の悪魔”」

「君は知るだろう、狩谷 望。この世界に埋もれた数多の想いを。現実で叶わず、幻想のまま終わった…憧れの残滓を」

「全てを知った時…君はどんな強さを求めて、どんな世界を望むだろうね?」

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第二十二話 過去の幻想 今の現実

ーーーどうして?

まだ形を持っていなかった”私”にそう問い掛けていたのは、今はもう居ない”イレギュライザー”達だ。

どうして、力を持つだけで排斥されるのか。

どうして、力を正しく使う事も赦されないのか。

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