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特撮、アニメ、漫画、ラノベ、ゲームを浅く広く愛するメカオタ。格好いいロボットは正義だ。

今は忙しいから、創作は思い出した様にマイペースで。天安門事件

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望「ゴウさん!」

望がフラつくゴウに駆け寄り、肩を掴んで支える。その瞬間、虚ろな眼をしたゴウと視線が合う。

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優奈「ごめんなさい、ゴウさん!」

「待ちなさい、勇奈!」

優奈も勇奈の後を追って走り去っていく。そして、望は…。

望「…ゴウさん…僕が、ゴウさんを追い詰めていたんですか?」

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勇奈「はぁ…これ以上は無駄か」

望「勇奈!」

優奈「勇奈っ!」

勇奈「…ごめんよ、トール。あたしはこいつとは”友達”にはなれない。こいつは、あたしが一番嫌いなタイプの人間だ」

「───失望したよ、アイバ・ゴウ」

勇奈が冷ややかな視線と声をゴウに向け、踵を返して去っていく。

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勇奈「…あんたの為に…とは言わないし、我ながらどの面下げて…って思うけどね」

「あんたが向き合うべき事だよ、アイバ・ゴウ。目を逸らすな、直視しろ、誰かに答えを求めるな」

「───言ってみろよ。”あんたの意味”って、何だ?」

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望「紅葉先輩、藍理先輩…ありがとうございました」

去っていく紅葉と藍理に向けて頭を下げる望。

優奈「頑張ろうね、望くん」

望「はい…!」

勇矢「お疲れ様です、ゼクロス先生。お待たせして申し訳ない」

保安部と警視庁とのやり取りが終わったらしい勇矢が、苦い表情を浮かべて走ってくる。

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勇奈「───なんで、自分を呼んでなかった?」

「───なんで、自分を頼ってくれなかった?」

ゴウの感情を見透かしたかの様に、勇奈が呟く。

望「え…?」

勇奈「…あたしは”無意識の闇”から生まれた。だから…あんたがずっと前から溜め込んで、澱みきった昏い感情が”透けて見える”」

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勇奈「はぁ…率直に言って”面倒臭い”よ、あんた」

「失望されたいならそのままで居ろよ、誰もが勝手に失望するだろうさ。でも、あんたは自分の価値を認めて欲しいんだろ?」

望「勇奈…!」

勇奈「甘ったれるなよ、アイバ・ゴウ。自分を役立たずだって卑下する奴に、誰かが価値を見出す訳ないだろ」

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望「ルビー」

ルビー「ご主人様の命令でも聞けない事はあります。契約解除はお好きになさって下さい」

「アイバ・ゴウ…貴方は誰かを羨み…或いは拒絶するばかりで、その生き様や言葉から何も学ぼうとしない。ご主人様との差はそこです」

望「…もう止めろッ!!ルビー!!」

ルビー「…失礼しました」

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ルビー「むう…貴方に恋愛の何たるかを説かれるとは思いもしませんでした」

望「(…多分、僕の感情はそう在りたいと思ってるんだけど…勇奈の好意だけで良いのかって言うと…多分”違う”んだよな…)」

勇奈「…迷惑だったなら、ごめん」

望「そんな事ない。絶対、迷惑なんかじゃない」

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勇奈「まぁ、あたしと優奈の共有財産って事で良いでしょ、ねぇ望?」

優奈「そういう問題じゃないよ~…」

望「(…困ったな…)」

ルビー「ご主人様…せめて、はっきりと好意を口にしては如何ですか?」

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