守下 尚暉(Naoki Morishita)@スペインで書籍化さんのプロフィール画像

守下 尚暉(Naoki Morishita)@スペインで書籍化さんのイラストまとめ


ライトノベル作家。
守下尚暉の作品を宣伝する為のアカウント。スペインで書籍化しました。「普遍的な美しいファンタジー」を目指しています。
ご意見・ご感想・ご批判、いつもありがとうございます。全て目を通し、次回作の参考にさせて頂きますが、全員には返信いたし兼ねますことをご了承下さい。
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「結果は手段を正当化する。其方は妾の言う通りに動けば良い!」
「女皇陛下がお望みになっても、わたしはお兄様にはなれません」
嘘は所詮、嘘なのだ
真実と嘘が入れ替わる事など有り得ない
「なぜならこれが、わたしの真実の姿なのです」

3巻 第八章 ころがる肉塊 うごめく獣 1節

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フィルヤールの最期の言葉。それはライバルでもあるレイラへの、コンプレックスの告白であった
「うおおお!」
レイラは目の前で息を引き取ったフィルヤールを見届けた瞬間、雄叫びのような声を上げる
「おのれ許さぬ、許さぬぞ、地母神軍の侵略者共め!」

3巻 第七章 弔い合戦 7節

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シーリーンの脅威と成りうるもの
それはルブーラムの女皇に代々継承されている悪魔契約の秘術のみ。エルドラナによると、それは既に失われて久しいという。煩わしい魔女シェヘラザードも居なくなった今、シーリーンの行く手を遮るものなど何もないのである

3巻 第七章 弔い合戦 6節

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ジャファールはアレイスに向かって檄を飛ばした
「死んでしまっては何にもならん! いいか? 戦場で最も優先すべきことは唯一つ、最後まで生き延びることよ! そしてその為に敵を殺すのだ! 殺さなければ、自分が殺されてしまう。よく覚えておくんだな!」

3巻 第七章 弔い合戦 5節

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女皇は美しい白銀の鱗に手を伸ばすと、最後の別れを惜しむかのようにギュッと彼を抱き締めた
「ほら、もう行きなよ」
女皇は気丈に振る舞おうと口を開く
「…………」
しかし彼女が言おうとした最後の言葉は、聞き取れる音として発せられることは無かった

3巻 第七章 弔い合戦 4節

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リース教会の司祭長であるシーリーンは、自らを女神リースの降臨した姿であると言って憚らない。それは偶像崇拝を禁止するルブーラムとは正反対の慣わしである。レグナムオン共和国の制度は、その全てにおいて、ルブーラム皇国のそれを否定するものだった

3巻 第七章 弔い合戦 2節

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地母神軍の軍楽を掻き消す程の大音量。誰もがその轟きを耳にした瞬間、まるで硬直したように戦いの手を止めていた
耳をつんざく激しい音の正体は、数々の神話に登場し語り継がれている幻の存在、地上最強の生物と謳われるドラゴンから発せられた咆哮だった

3巻 第七章 弔い合戦 1節

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なまりの強い地方でその国の言葉を覚えた者は、同じなまりを自然に身に付けてしまうという。ルーナリアもその例に漏れず、カルディアナの喋り方でカスタリア語を覚えてしまったようだ

2巻 第四章 天翔る大河を越えて 1節

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フィルヤールは突撃を中断すると、カルディアナに問い詰める。皇軍の司令官は高い声質ではあるが、今のは明らかに違和感があった。男装していたルーナリアは、それを気付かれないよう心掛けてきたが、反響した声は誰が聞いてもそれと分かる女の声だった

2巻 第六章 審判の時 5節

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《あなたはその魔女に騙されているの!》
どんなに屈強な肉体を持つ戦士でも、心を自由自在に操ることは難しい。一度恐怖に囚われてしまうと、その屈強な肉体など、脆い硝子で出来た壺のようなもの。戦う事すらままならなくなってしまうのだ

2巻 第六章 審判の時 3節

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