守下 尚暉(Naoki Morishita)@スペインで書籍化さんのプロフィール画像

守下 尚暉(Naoki Morishita)@スペインで書籍化さんのイラストまとめ


ライトノベル作家。
守下尚暉の作品を宣伝する為のアカウント。スペインで書籍化しました。「普遍的な美しいファンタジー」を目指しています。
ご意見・ご感想・ご批判、いつもありがとうございます。全て目を通し、次回作の参考にさせて頂きますが、全員には返信いたし兼ねますことをご了承下さい。
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こうして長年温め続けてきた『カドルステイト物語』を完結させた私は、そのスピンオフとして『外伝 情熱の氷』や『カルディアナ戦記』を書きました
しかし『カルディアナ戦記』3巻まで出したところで世はコロナ禍に突入。仕事の関係で収入が途絶え、執筆が途中で頓挫してしまいました

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マジードはカータに問い掛ける
「カータくん、もしかして図面が読めるの?」
そう、男性訓練所の少年達は皆、図面はおろか数字や文字を読めないのである
「けっ! 下らねぇ。そんなの俺達には必要ない!」
アズハルは吐き捨てるように言った

1巻 第三章 力という名の正義 2節

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「わたしはここに予言する。連合軍がリドネスを落とした暁には、連合四カ国によるリドネスの資源の切り取りが始まるだろう。そして、旧王家であるライネック四世には、残りカスにも等しいほんの僅かな恩寵が与えられることになるであろう」

1巻 第二章 リドネス解放戦 3節

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「フレニアスは旧リグラット王家の帰還を銘打っているが、あくまで彼等をリドネスに駆り立てるものは、この地の地下を潤している化石燃料や鉱石資源の利権であり、今度の侵攻が四カ国による連合軍であることが、何よりもそれを裏付けている」

1巻 第二章 リドネス解放戦 3節

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カルディアナは驚かされていた。それはアイシャがこのような辺鄙な場所に居る事に対しての驚きではない
凄まじい俊敏性
まるで抜け殻のように虚ろな目をしていた少女が見せる、その尋常ならざる素早さに、カルディアナは心底驚かされていたのだ

1巻 第二章 月の中で見た夢 2節

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「君、アイシャと言ったかな。君は僕が怖くないのかい?」
カルディアナは女達から向けられている侮蔑の視線を気にもとめず、少女に聞いた
「うぅ」
しかし少女は意味のある言葉を話せない
「君は不思議だね。なぜ君の中は何も見えないんだい?」

1巻 第一章 断罪の執行者 4節

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そこに、白銀の騎馬が現れた
「愚かだね。もう君達には、逃げ道なんて残されていないよ」
白馬に乗った銀髪の男は、まるで独り言のようにそう呟くと、腰に挿していた細身の曲剣をゆっくり引き抜く。それは月光に照らされて青白い輝きを放った

1巻 第一章 断罪の執行者 2節

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「娘! そんなところで何をしている」
「お前、まさか皇民か?」
彼女のもとに兵士達が集まってくると、少女に向かって矢継ぎ早に質問を浴びせ掛け始めた
「……うぅ……う」
しかし少女は、フラフラと何処とも知れない方向に向かって歩き始める

1巻 第一章 断罪の執行者 1節

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「人間よ、姿形に惑わされてはならぬ。この姿はあくまで我の仮の姿に過ぎない」
「で、では、あなた様は……もしや?」
「我は女神リース! シスター・シーリーンは、その代弁者である!」
なんと、シーリーンは自らが、女神リースそのものであると宣言した

1巻 プロローグ

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明日からリフレアは、リート教会の修道院に入って、厳しい修行に励むことになっていた。それは並大抵の努力では到底乗り越えられない、険しい茨の道である
いつか彼女も、当たり前の幸せを手にして欲しい。レオナールはそう願わずにはいられなかった

1巻 プロローグより

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