守下 尚暉(Naoki Morishita)@スペインで書籍化さんのプロフィール画像

守下 尚暉(Naoki Morishita)@スペインで書籍化さんのイラストまとめ


ライトノベル作家。
守下尚暉の作品を宣伝する為のアカウント。スペインで書籍化しました。「普遍的な美しいファンタジー」を目指しています。
ご意見・ご感想・ご批判、いつもありがとうございます。全て目を通し、次回作の参考にさせて頂きますが、全員には返信いたし兼ねますことをご了承下さい。
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フィルヤールにしてみれば、異人の自由と平等を謳う反体制運動などは、努力の足らない人間達の言い逃れにしか聞こえない。本当の自由と平等とやらを手にしたいのであれば、彼女自身がそうしてきたように、努力を積み重ねて成功を掴み取れば良いだけなのだ

2巻 第六章 審判の時 1節

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カルディアナは今までに味わった事のない幸福感に満たされていた。まるで自分が普通の人間に生まれ変わったかのような錯覚に陥ってくる
「あれ、それは女の人の踊りだよ?」
「そうだったね。つい間違えてしまったよ」
彼女は心の中で冷や汗をかいていた

2巻 第五章 千年祭 6節より

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「ねぇおじさん、この卵は何でこんなに大きいの?」
すると店主はニヤリと笑ってみせながらその大きなゆで卵に包丁を入れた
「二黄卵って知ってるか? 人間にも双子がいるように、鶏が産み落とす卵にも双子の卵がある。それが二黄卵なんだ」

2巻 第五章 千年祭 6節より

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「やぁ、待たせたねカータ。その格好とても可愛いよ」
「ねぇカルディアナさん。なんで祭りの見回りをするのに、こんな格好しなきゃいけないの? ボク、ちょっと恥ずかしいよ」
カータは自分の不満をありのまま打ち明ける
「慣れればどうって事ないさ」

2巻 第五章 千年祭 5節より

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「今のわたしが、人からなんて呼ばれているか知ってる?」
レーナが発した最後の言葉が何と言ったのか、ティルファンにはよく聞き取れなかった。しかし、ここに居合わせた数人のネボの村人達は聞いていた
「血啜りの魔女よ」

2巻 第三章 黒いコートの男 7節

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「君には、僕を護る専属の側近になって欲しいんだ」
カータは復唱するように呟く
「カルディアナさんの、専属の側近?」
「なにしろ君は、僕よりも強いんだ。自分よりも強い男に護られるなんて、そんな心強い事は無いだろう?」

2巻 第五章 千年祭 4節より

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「俺はもっと豊かな生活をしたい。この国のルールに乗っかっている以上、本当の豊かさなんて得られない。ルールの外側に立たないとダメなんだ」
ナザックは自らの決意を口にする。それは現状の社会に対する、強い反骨精神の表れだった

2巻 第五章 千年祭 2節より

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「信念を貫くのは素晴らしい事だと思います。でも多くの人はそれを成し遂げる事なく一生を終えてしまうのが普通。正しいことも、良いことも、他の誰かがやってくれれば、それで良いのではないでしょうか?」
「それでも、ボクがやらなきゃ」

2巻 第一章 天翔る大河を越えて 7節より

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「リスト大司教! ワシは盗賊団『爪研ぐ黒猫』の生き残りだぞ!『爪研ぐ黒猫』を裏から操り、謀略の限りを尽くして」
ガイは取り抑えられつつある状況下で、ありったけの大声を上げて叫び始めたが、何故かその声が途中で掻き消されてしまった

2巻 第一章 リートの大司教 5節より

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その点、拙作『カルディアナ戦記』では「人を獣に変える戦争の不毛さ、愚かさを浮き彫りにする事」が作品のテーマなので、敢えて残酷な流血も描きました
一方『レミアの翼』では「利他的行動が人と自分を幸せにする」が作品のテーマなので、激しい戦闘シーンもあるけど、誰も死なないよう心掛けてます

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