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「おや?
あんたがうわさの妖精さんだね。
わたしはとなりで青果店をやっているカールだよ、よろしく。」
「こんにちは、酔いどれ妖精のもけです。
あの、ジョセフじいさんは今日はお休みですか?」
「それが・・・
ジョセフさん、ここ1週間くらい来ていないんだよ。」
そして1週間がたち、ジョセフじいさんに頼んでいた活力剤の交換をしに再びマルシェへとやって来ました。
「こんにちは、ジョセフじいさーん。
あれ、今日はお休みかなあ?
ねえ、カメさん。ジョセフじいさん、どこ行ったんだい?」
「それにのぅ・・・
カボチャを作りすぎてしまった村のもんが、朽ちたカボチャをこの森に捨てにきておるそうじゃ。」
「えー、もったいないなあ。」
「そうじゃろぅ、そうじゃろぅ。
おチビちゃんはそんなことはしたくないじゃろぅ?」
「うん!」
「食べ物を粗末にしないよう、頑張っておくれ。」
「でも、お前さんひとりで、こんなにたくさんのカボチャをお世話しきれるかのぅ?」
「うーん、そこまで考えてなかったなあ。」
「おばけカボチャも、愛情を込めてお世話をすれば出てくるってもんじゃぞぃ。」
「そっかあ。」
迷いの森へ帰ったもけは、さっそくお庭の土地を広げ、畑をたがやし、辺り一面にハロウィンカボチャを植えました。
「やっほーい!
収穫がたのしみだなあ。」
「こりゃあまた、いっぱい植えたもんじゃのぅ。」
「ボク、お庭を広くしたい!」
「そうかいそうかい。
本当は交換チケット10枚かかるんだけど・・
よし、5枚でやってあげるよ!」
「やったー!」
「君だけ特別だからね。
絶対に他の人に言ってはいけないよ。
ヒッヒッヒ・・・」
こうしてもけは、交換チケットを全て土地券にしてしまったのでした。
「えっ!
おじさん、今なんて言ったの!?」
「ハロウィンサングリアだよ。
君のかわいいおヒゲがポトリと落ちてしまうくらいの、とってもおいしいお酒さ!
でも、たくさんのハロウィンカボチャと、中でもとっても珍しいおばけカボチャが必要だからなぁ。
君のお庭の広さでは、到底無理だろうねぇ。」
「こっち、こっちですよ。
いやぁ、かわいらしい妖精さんだね。どこから来たんだい?」
「あ、こんにちは。
ボクは迷いの森からきた、酔いどれ妖精のもけっていいます。」
「酔いどれ妖精とはまた珍しい。
おや、そんなことよりその手ににぎっているのは、もしかして交換チケットじゃあないのかい?」
「人間がいっぱいだあ。
これじゃあ、迷子になってしまうよ。」
「ちょっと・・ちょっとそこ行く妖精さん。」
「え、だれかボクを呼んだかな・・・?」
「はー、ここがマルシェかあ。
とってもにぎやかだなあ。」
人里はなれた森に住んでいるもけにとって、マルシェのすべてがめずらしく、そして興味をひくものでした。