//=time() ?>
【マジカル・ガール】(’14 西他)
いや凄いなこれ…
訳有って娘の為に高価なドレスを買いたい失業中の男と、偶然、関わった心に重荷を抱える女。
無償の愛が喚起する残酷さに打ちのめされる。献身と狂気の境界線が揺らぐ怖さにも震える。人情ものの入りで油断させ、次第に本性を現す構成に完敗。
【フォートレス・ダウン 要塞都市攻防戦】(’19 シリア)
’16年、ディヤルバクルで起こったトルコ軍とクルド人武装組織との激烈な戦闘を、クルド側から追った実話もの。
ISと対立しトルコでも抑圧される”国家を持たない最大の民族”クルドの、歴史と政治に翻弄される一局面を冷徹に捉えた力作。
【YOU ARE NEXT ユー・アー・ネクスト】(’16 蘭)
人生イージーモードなパリピ大学生が誤って人を死なすも仲間で隠蔽。そして忘れかけた頃、その報いを受ける系オランダ仕様。
復讐者の正体や凝った殺害方法がお楽しみポイントだが、どれもピリッとせず、コレ系では長尺の108分がより長く感じる。
【天安門、恋人たち】(’06 中、仏)
圧巻…
心の渇きを肉欲で満たそうとする女の生き様を描いたロウ・イエ渾身の一本。
禁忌中の禁忌、天安門事件の様子や、激しく露骨な性愛の描写という中国映画では極めて衝撃的な場面が続くが、主題は激変する世の中で彷徨い懊悩する若者達の心情。存在に感謝。
【日々は、うたかたに】(’21 土)
トルコの社会問題であるストリートチルドレンやDVが題材。
廃品回収で暮らす元路上生活の男が、DVで家を追われた、自らに重なる子供と出会い、入れ込み過ぎて心の均衡を失っていく。
意義ある題材だが、構成上、周辺描写を省きがちで漠然とした悲惨さのみ目立った。
【クンティラナック: 鏡の中の幽霊】(’18 インドネシア)
アンティークの鏡に引きずり込む伝説の妖怪に立ち向かう5人の子供。
鏡からワンレンの女が這い出てくるアレ系スタイル。子供たちの凸凹具合がコミカルで、ホラー形式のジュブナイル冒険ものといった趣。面白くは無いが子供たちは可愛らしい。
【ロスト・ストレイト】(’18 イラン)
イ・イ戦争の転機となった戦闘の映画化。
休暇予定の部隊が、事態の急変を受け前線へ。後送される戦死者や負傷兵、化学兵器被害の民間人を横目に移動する場面だけで胸が詰まる。戦闘場面の臨場感も凄まじい。兵士の高潔な献身と戦争の惨状が十二分に描かれる。
【バーニング・ブラッド】(’15 米)
メキシコ麻薬カルテルvs.スコット・アドキンス(無双)。
RONINの説明で開幕。ほぼ徒手格闘とトリガーハッピーな銃撃戦で、西部劇っぽい遊びを入れつつ雇われ監督がそれなりに纏めて一丁上がりな凡作。でも、ヤケクソ気味なラストの溜めが笑えたので結果良し。
【エイリアン:コヴェナント】(’17 米他)
ジェームズ・フランコ即こんがり。
他キャラを薄めにし、時系列的にもゼノモーフは控えめの活躍なので、ファスベンダー劇場といった趣。
主役の力量で飽きはしないが、一回観れば満足だしすぐ忘れそう。コヴェナント号の俯瞰がやたらと小さく見えた。