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ところでこの2枚はちゃんと並べて記憶しておきたい。
(虚空からシチューを取り出すシータ)
「母をたずねて三千里」の「いや後ろにおるがな」感は異常。
「デリケートに」「ビンカン」「フレッシュ」こうしたキーワードに価値のある時代があった。もうない。そこに価値があったのは、世の中が鈍感で粗雑だったからだ。今では一般化過剰化したそれらはむしろ社会を疲弊させており、逆に「もうやめよう、ありのままに」とか言われる始末である。
アニメでこんな模様はまず描かれなかったし、こんな緻密な背景もまず出てこなかったのである。人が手で、気合でやっている。だがこれを単に努力の産物と見ると読み違うと思う。膨大な人的労力を管理し、複雑な手順を最適化し、一定のスケジュールの中におさめていく。これもまた技術的進歩であろう。
ここらへんもとりあえず緑と黒バージョン出しといたほうがいいと思うんだ。
「ドラえもん」と「丸出だめ夫」「マジンガーZ」と「ザ・ムーン」…ここらへんにあるのは剽窃者の卑しさではない。「ライオンキング」と「ジャングル大帝」を頂点とする捕食者の凄みである。そうなると肚を決めた覚悟である。獅子の顔は堂々として、微塵の畏れもないのだ。
この淡い黄色やピンクをやりたくて、ずーっと出来ていないのである。デジタルならできるよ。レイヤーあるし。加算でもっと光らせることだってできる。でもアナログでこれはできない。一発描きでこんな風に炎の黄色やピンクが描けたらなあと思う。ちょっとだけ黄色や赤を混ぜた濃い白なんだろうなあ。
小松崎茂が執拗にエアブラシで描いた「あの銀河」の、完全に筆描きのバージョンを見つけた。つまりエアブラシを手にする前から彼は「あの銀河」をやりたかったのだ。特徴的な光芒はパロマ天文台(48)と、彼が見たであろう大正の昔、関東大震災後の真っ暗な東京上空に広がる天の川の印象を想像させる。
たぶんプラモがよく売れたのであろう。小松崎茂の筆による仮面ライダーのバイクに乗った絵がいっぱい残されている。小松崎茂も「そうか、じゃあ活躍させてやろう」と思ったのか、通して眺めると仮面ライダーが完全にヤバい奴である。怪人ドン引き。