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三代目尾上菊五郎の冬の装い(私服)。菊五郎格子の着物に、雲龍をあしらったコートを羽織っています。このコートは、折り返した襟に房飾りがあるのを見ると女性用の『被布』だと思うのですが…被布を男性用に仕立てて着てるのかしら。歌川国貞『寺嶋松隠居梅幸別荘雪の景』ヨリ #お江戸スタイルブック
歳々年々(せい/\ねん/\)人の風俗同じからず髪形(かみかたち)衣裳の物好(ものずき)も折/\かはりゆくをその時/\にうつりて書(かき)なせるを以て浮世絵と呼ぶなんめり(奥村政信『浮世絵本 媛女鳥』)
左.奥村政信「遊女と禿」1740年代
右.歌川国貞「名筆浮世絵鑑 奥村政信」文政8(1825)年ごろ
江戸時代後期の大奥女中。片はづしに、お歯黒をして眉を剃っています。裾を引きずらないように、しごきで結び、足元は白足袋と重ね草履の外出バージョン。武家の女性は古典的でシンプルな柄を好むイメージ。
歌川国貞『亀戸藤ノ真盛』ヨリ #お江戸スタイルブック
本気で寒い雪の日の装い。黒頭巾を被り手拭を首の所で結びます。上衣は道中着と呼ばれる雨合羽で、着物の上から着て、しごき帯を腰の位置で締めます。中の帯が入ってる部分のボコってなってるとこ好き。今も昔も冬は女子力アップ。
歌川国貞『本朝風景美人競 大和吉野』ヨリ #お江戸スタイルブック
五代目岩井半四郎の私服。歌舞伎役者なので当然男性です…が、ピンクが似合うなんて女子力高…!女方は舞台を降りても女性の装いです。額の野郎帽子(紫帽子)が目印。江戸っ子にとって役者はファッションリーダーでもあるので、私服も気が抜けません。
歌川国貞『木場雪』ヨリ #お江戸スタイルブック
コート萌えが止まらない…!紫に格子の長合羽なんて可愛すぎて。
腰には道中差とたばこ入れ。若衆の髪型は、後期に近くなると、髱はなくなり、髷の根が高くなり、髷自体が太くなる傾向にあります。歌麿が描いてる若衆髷もこんな感じ。
歌川国貞『二見ヶ浦 初日の出』ヨリ
#お江戸スタイルブック
大坂・道頓堀川北側に位置する島之内の芸妓。
上方の女性は華やかです。帯の波と水車が可愛くて好き…輪の周囲に柄杓をつけた『柄杓車(ひしゃくぐるま)』と呼ばれている柄です。江戸前期から流行している意匠。
歌川国貞『大坂道頓堀太左衛門橋より西を眺むの図』ヨリ
#お江戸スタイルブック
冬の装いの芸者。江戸時代のコート『被布(ひふ)』というものです。合羽(かっぱ)の一種で女性用は折り返した丸襟と腰丈なのが特徴。襟を飾り房つきの紐で止めます。足元は素足に下駄で、鼻緒がモコモコして可愛い…生地は別珍でしょうか。
歌川国貞『星の霜当世風俗 潜戸』ヨリ #お江戸スタイルブック
【島田髷】文化期頃。髷の根には緋色縮緬の花掛け、髷掛けは房付き浅葱色縮緬の丸ぐけです。後差しは紋かんざしが八本。
余談ですが幕末の頃には遊女の髷は島田が主流になるそうです(兵庫は廃れる)。
歌川国貞『花魁図 丸海老屋内 江川』ヨリ #江戸御髪
松葉屋の粧ひ(よそおい)ちゃん。有職文様と御簾に藤をあしらった雅な打掛けを着こなせるのはさすが吉原トップクラス。特にフキの部分の黒地に扇の文様がカッコイイ♡足元は重ね草履。
歌川国貞『奉納手拭見立 新吉原角町松葉屋粧ひ』太田記念美術館 #花魁ファッション 展ヨリ
#お江戸スタイルブック
化政期頃の花魁。髷は島田(結綿かな?)櫛や挿物も斑入り鼈甲でゴージャス。当時流行していた笹色紅も色気たっぷり。着物は下着の赤色が透けて見えるので絽でしょうか。赤蜻蛉の柄が涼しげで、カッコイイのです。歌川国貞『当世美人合おゐらん』太田記念美術館にて現在開催中 #花魁ファッション 展ヨリ