主人公の師シャークルは16世紀 の宮廷絵師Şahkuluがモデルです。
この方は画風が後世の手本になるほどの天才ですが『芸術家列伝』には「性格が良ければ史上最高の絵師になれたかもしれない」等と書かれており…。 マジ性格悪かった説と、史家の恨みを買ってた説があります🤔

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主人公レオが皇帝の盾のデザインコンペに提出した「双頭の鷲(Çift başlı kartal)」、実はオスマン朝の前に栄えたセルジューク朝の国章だったりします🦅🦅

特にオスマン朝とセルジューク朝が敵対してたわけではないけど、政治的な意味でも採用は厳しかったかも…?😅

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では工人の地位が高かったけど、 ではそうでもなかったとか。
オスマン帝国が工人をナメていたから…ではなく、分業化が進んで一人当たりの負担が減ったからだそうです。

昔は一人で様々な仕事をする必要があったため、労力も尊敬も大きかったわけですね💦

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若き絵師シャークルが居た頃のペルシアは優れた文化と最強の騎馬軍団を持つ超大国として畏れられていました。オスマン帝国もペルシアを好敵手と敬い、様々な文化を手本にしたと伝わっています。

でもメフテルと共に進むイェニチェリ鉄砲隊は強かった…💦🥁

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本作ではデヴシルメ(奴隷徴用)でトプカプ宮廷工房に入ったレオが「自分だけ余所者だ」と卑下する場面がありますが、これは脚色です。
実際の宮廷工房ではデヴシルメ出身の芸術家が多く、トルコ史に名を残す大建築家ミマール・スィナンもデヴシルメ出身者でした🕌

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麒麟は中国発祥の幻獣ですが、トルコにも受け継がれ愛好されたようです。
角が丸まっているのは何者も傷つけない仁獣の象徴だとか。作中でシャークルが描いた絵は、今もトプカプ宮殿割礼の間に飾られています🇹🇷

日本で馴染みのあるビールの麒麟とはイメージが違いますね。

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トルコの世界遺産である「ディヴリーイの大モスク」東門に署名しているのは、アフラト出身の絵師アフメド(Ahlatlı nakkaş Ahmed)という方だそうです🕌

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主人公レオの憧れた「古い寺院」はディヴリーイの大モスク(Divriği Ulu Camii)がモデルです。

しかし実物は絵師の署名が目立たない東門に刻まれているため、脚色して豪華な北門の方に移しました。
本作に登場するのは、北門と東門が合体した架空のモスクです🕌

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本作では見栄えを重視して省略してありますが、実際に古式の作法で顔料を作る際には原料を砕いて練るだけでなく「沈殿させ上澄みを取り除く」「弱火で炙って成分を整える」などの工程が入ります。
実は非常に繊細で奥の深い工程なのです。

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