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更衣室
僕「Tシャツの脱ぎ方には個性が出るらしい」
友「脱ぎ方なんて皆同じだろ?」
僕「だよね」スッ
友「ーー腕から脱いでる⁉︎」スッ
僕「ーー襟掴んで脱いでる⁉︎」
マッスル「フンッ」パンッ
友「ーーまぁ、脱ぎ方は人それぞれだよな」
僕「ーー毎回Tシャツが弾ける人もいるしね」
上官「軍事教練を始める!シベリアは寒さが厳しいが君達なら耐えられるだろう!」
軍人「寒い」
上官「腕立て二百回」
軍人「え」
上官「腕立て四百回」
軍人「⁉︎」
上官「他に寒いものはいるか?」
軍人「暑いくらいです!」
上官「発言は許していない!腕立て二百回追加!」
軍人「⁉︎」
「今日はハロウィンだから、飾り付けと掃除と洗濯もやりつつ料理も作らないと」魔法の杖を振る。「トリックオアトリート!」突然彼が声をかけてくる。「っ⁉︎」結果、南瓜は洗濯され掃除機はスープを啜り、至るところに洗濯物が飾り付けられた。「ーートリック」「え」「トリック」彼は空気を読んだ。
屋敷の一番高い塔の屋根から街を見下ろす。うちの屋敷は幽霊が出ると噂になっているらしい。確かに、周囲の林は伸び放題で、夜になると蝙蝠が飛んでいたりする。一人暮らしで屋敷の管理に手がまわらない事も一つの要因かもしれない。「さて、登ってみたはいいがーーどうやって降りよう」髪が風に靡く。
一人暮らしの女が猫を飼いはじめた。最初は警戒していた猫だったが暫くすると女に懐いた。長期休暇に入った初日。「ーーご飯買ってこなきゃ」女はそのまま帰らぬ人となった。そして家には空腹の猫だけが残された。休暇明け。仕事を無断欠勤している女を心配した上司が家を訪れると太った猫が出迎えた。
「趣味嗜好を入力してください。AIが理想の相手を選別します」結婚相談所で機器に入力する。ーーイケメンで高収入、高学歴がいいけどそれは望みすぎよね。「暖かい家庭を育める程度の収入があればいいです」「嘘ですね。貴女の理想の男性はこちらです」あらイケメン。「お節介なAIね」ご縁はなかった。
二人でブドウ狩りにきたが、彼はシャインマスカットに夢中になっている。「今はシャインマスカットが人気だけど、私はクイーンニーナが好きかなー。甘さがスッキリしてて、林檎みたいな風味も面白いし」口にシャインマスカットの粒を押しつけられる。「ーーやっぱりシャインマスカットが一番好きかも」
「訓練を始める!全員箒を持て!」教官の指示で箒を掴む。「教官!よろしいでしょうか!」「発言は許していない!」教官は後ろを向いたまま説明を続ける。「申し訳ありません!ーーしかし」「なんだ!」教官が振りかえる。「ジェーンが何処かへ飛んでいきました」「なんで⁉︎」ジェーンは星になった。
小学生「なんでマラソンとかいう苦行やらされてまで、順位つけられなきゃいけないんだ!なんの意味があるんだよ!」
教師「特に意味はない」
小学生「⁉︎」
教師「だが、はたしてこの世に意味のあることなど存在するのか?」
小学生「⁉︎ーーならやめても」
教師「それはダメ」
小学生「⁉︎」