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本書にはフライタル・フォーやインヒューマンズのデビュー作も収録していますが、やはり見どころはギャラクタス&シルバーサーファーのデビューエピソード。このアメリカンコミックスでしかあり得ないペンタッチとカラーリングに、スタン・リーの時代がかったネーム。まさにクラシック!
11月公開の『マイティ・ソー バトルロイヤル』の原案でもあるそうですが、強敵とバトル→仲間に→さらなる強敵登場と、実はアメコミでは珍しい、バトルマンガ黄金パターンが楽しめます。
さらに、ドラマ化で話題のインヒューマンズがストーリーの鍵を握っており、テリジェネシスなる現象を引き起こします。その結果、インヒューマン遺伝子を持つ人間の能力が覚醒。そちらの顛末は、広告チラシにヒントが。
今回は、新作映画にも登場するバルチャーとミステリオが悪役。ミステリオなんて3人も出てきますが、コスチュームがほとんど同じなので間違い探し状態。今、どれが喋ってるのか、チェックが大変でした。
自分を取り戻そうと、精神世界でスーペリア・スパイダーマンに一騎打ちを挑むピーター。このあとの展開は、個人的にはスパイダーマン史上に残るショッキングなシーンだと思います。さすがはダン・スロット、そう簡単には終わらせてくれません。ぜひ、ご自分の目で確認を!
【アメコミ雑談】今月のマーベルの新刊案内。バリアントカバーにジム・リーの名が。すわ、雪解けか?と思ったら、大昔にジム・リーが描いたトレカの絵を流用とのこと。なーんだ。
今となってはかなりアナクロな、X-MEN時代のバイナリーも登場。Ms,マーベルの日本語版と言えば、かつての光文社版から実に39年ぶり! 39年って…リアルタイムで買ってたんですけど…
今回の敵役は、ファースト・オーダーのエージェント・テレックス。慇懃無礼なナイスミドルという、これまでに類を見ないキャラクター。藤原啓治の声で喋りそう。
暗黒街版パニッシャーとも言うべき「アンダーグランド」は、今のところ、この本にしか登場してない超レアキャラなので、そちらにもご注目。
さらには、JLAにフクロにされた経験のある巨人ターミナスに、敵か味方かナゾの超人ハイ・エボリューショナリーに、岩石人ガロックまで登場。盛りだくさんで、次から『インフィニティ』に突入します!