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@3s0W3NFmp7ibEo3 「――ッ!」
その言葉に、反射的に顔に触れる。
同じ顔――そうなのだろうか。
かつて、魔女殿はイヴェリアを"一方的に"突き放した――『彼女の安全』の為に。
エーメという女性はイヴェリアの記憶を"勝手に"奪った。彼女を戦わせないために――『彼女の安全』の為に。
自分は……何を、しようとしている?
@DDS97614480 「マサトミさんッ?!わざわざありがとうございます。
……気難しい顔、してました?傷がまだ痛むから、しかめっ面になってただけじゃないですかね?」
そう言って、苦笑する……多分、この人には見抜かれてしまうと思いながら
@3s0W3NFmp7ibEo3 「話す、時間なら……"これから"、いくらでも取れるとも」
自分を見つめる金色の瞳から目を逸らす。
「帰す……当然だ。あの子は、バイロン人だ。故郷に戻ることの、何が悪いというのかね?それが、"あの子の安全"のために、一番――」
@NashiLilly_30MM 「どうしたい、って……そんなの決まって――ッ!
……無意味な、仮定ですよ。納得も何もない。あの子は、帰ったんですから。
……すいません。ちょっと調子が悪いので、帰って、いただけますか?」
そう呟きながら、目を逸らす。目の前の少女の瞳と……自分が吐き出しかけた答えから
@3s0W3NFmp7ibEo3 「あ、あぁ……」
妹と大して年齢の違わない少女の、妙な迫力に気圧されながら、机に置かれた軽食に目を落として――だが、手が出なかった。
「喪った筈のものが、帰ってきたんだ。嬉しいはず、なのに……なぜ、手を伸ばせないのか。向き合えないのか。
私は……」
@NashiLilly_30MM 「(涙を拭って)掴み取って、どうするんですか?
あの子はバイロンの……それも民間人ですよ?本来なら故郷で安全に暮らせる立場です。それを異国の、軍艦に連れ去れと?
しかも"リィナの大切な人"を傷つけて?
そんな資格が、誰にあるって言うんです」
割り当てられた部屋で、紙に出力したあの子の戸籍回復のための書類をじっと見つめる。
あの子は生きていた。失っていたという記憶も取り戻した。後はバイロンへ帰れば、それですべてが元通り。
それが、あの子の"安全"のために――
「あの子の安全のために一番……
なのに、何故……私は」
(続)