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約翰/ラヨシュ=ヤンチ/Xochimehさんのイラストまとめ


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テスカトリポカといえば『ボルジア絵文書』のが最も有名だから基準として考えがちだけど、別にあれが正解という訳ではない。キャラクターのデザインならきっちり決まっている方がいいけど、そういうものじゃないし。

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最初のツイートの添付図2枚目は『テレリアーノ=レメンシス絵文書』fol.3vパチトントリのテスカトリポカ。ついでにいえば1枚目のと同様の黒地に白い星を並べたヘッドギアを着けたテスカトリポカは『ボルボニクス絵文書』p.6や『オーバンのトナラマトル』p.6の「1の死のトレセーナ」にも描かれている。

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2024-05-12

>RT 描き写すうちに元の絵から変わってしまったといえば、テスカトリポカの頭のエスピツァル(「血の噴出」憤怒を表すとされる)…『トゥデラ絵文書』では血流に心臓と翡翠が浮かんでいるけど『マリアベッキアーノ絵文書』では絵師がよく分かってなかったのか花の付いた鉢巻になってる。

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イツパパロトルは『バチカンA絵文書』『バチカンB絵文書』などでは蝶、『ボルボニクス絵文書』『オーバンのトナラマトル』などでは鷲として表されているようだ。

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アトル・トラチノリについて触れたが、鏡は水とも火とも関連する。例えば『ボルジア絵文書』p.17の20の日の印を身につけたテスカトリポカの頭の鏡は水面として表現され、水の日の印と共に描かれている。また、p.2ではシウテクトリがシウコアトルの背に乗せた鏡の上で棒を回して火を熾している。

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アルフォンソ・カソ『先スペイン期の暦』によれば『ボローニャ(コスピ)絵文書』p.28にイスタク・テスカトリポカが描かれているそうだが、これが白のテスカトリポカというのは無理があると思う。ボド・シュプランツ『ボルジア・グループのメキシコの絵文書の神々』によれば、これは黒のテスカトリポカ。

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…って、『バチカンA絵文書』によれば2の雨も凶日だった。

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カラーだとこんな感じ。ところで『絵によるメキシコ人の歴史』では第4の太陽が滅んで天が落ちそうになった際にテスカトリポカがテスカクアウィトル(鏡の木)、ケツァルコアトルがケツァルウェショトル(貴重な柳)に変わって天を支えたが、木はこれら2本のみで4方位にそれぞれあった訳ではないようだ。

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話は逸れるが、死んだ女性の前腕が標的を気絶させる魔術に用いられるという『フィレンツェ絵文書』の記述から推して『フェイェルヴァリー=メイヤー絵文書』『ボルジア絵文書』などでテスカトリポカが人間の腕を持っているのは魔術の道具としてなのかもしれない。小説『テスカトリポカ』にもあった

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