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[補説]
双子座のポリュックスとカストールはどちらも男性であるが、向かって右=西側のカストールは竪琴を持ち、左側=東側のポリュックスは棍棒を持っているので、男性性と女性性との違いを窺わせる。
ちなみにこの画は、 スウェーデンの国民画家 カール・ラーションの「禁断の木の実」という画題の絵だそうだ。
善悪の絶対知などという難しい話も、この程度のことなのかも……。
対して、向かって左側の生き物は難解である。レヴィが「最初の徴」とし、「エジプトの秘儀参入者が通常テュポンの手に持たせる徴」(『大いなる神秘の鍵』)を持っているが、三叉鉾は通常Ποσειδῶν(ネプトゥース)の持ち物であり、下半身の魚身は水元素との関係を示唆。
この薔薇を捧げられた大女神も、この棘には往生したらしい。その血で以後バラは赤く染まるようになったと神話は伝える(図はこの神話に取材したルーベンス)。
そのせいかどうか、日本では同じ五弁花の桜を偏愛したらしい。そのせいか、木花之佐久夜毘賣は桜に比定されやすい。
しかし、彼らがペルセウスの末裔を自称するに至る心理的背景はもっと複雑だ。
βάρβαροι(単数:βάρβαρος)にはもともと差別的な意はなく、「ただ単に理解不能な言葉を話す人々を擬音語尾的に表した言葉でしかなかった」。それを変化させたのがペルシア戦争であった。
ギリシア語の「ペルシア人」とペルセースとは,綴りが同じだった(というよりはそのように意図したのであろう)。しかし、「ペルシア人自身は自分たちをアルタイオイ人と称し、彼らの隣国の者もそう呼んでいた」(ヘーロドトスVII,61)のだが。
σκῆπτρονは、盲目の預言者テイレシアースの杖もそう呼ばれる。これを歩行用の「杖」と訳すか権威の象徴「笏」と訳すかは文脈による(つまり、ギリシア語では区別は難しいということ)。
図はフュースリー「死の国のオデュッセウスと予言者テイレシアース」(18世紀)。
その②しかし、「棒」のエースは明らかに棍棒である。トランプ・カードでは、農民の武器とされるが、ギリシア神話では言うまでもなくヘーラクレースの武器である。これは芽を吹く必然があった。なぜなら、それは根こそぎにされた野生オリーブの樹だったからである。