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7惑星と7金属との対応の歴史を見ると、神々の王ゼウスを太陽に充てる試みも見られるが、定着しなかった。また、アプロディーテーを土星に充てる試みも見られるが定着しなかったようである。惑星にはそれぞれ代替不可能な(天文学的な)独自性があったためと考えてよい。
それ以外には安定的な地中海気候と、「制御しがたい超越性という原理は最小限しかなかった」エジプト思潮の影響だったとバナールは見る(『黒いアテナ』第7章)。
エジプトの神官がソローンに、ギリシアの伝承には重大な断絶があると語ったという(『ティマイオス』21b以下)。
前1000年期前半の諸断片から復元されるアッシリア版「イシュタルの冥府降り」と、前2000年紀前半に属する諸断片から復元される「イナンナの冥府降り」とのテキストを比較して、後藤光一郎はこの間に「文化的撹乱」があったことを指摘する(『宗教と風土』)。
ウマの象徴的意味の多様性は主要な「月的」形象の持つ複雑なあの意味作用から生じている」。
しかし、馬については後まわしにして、デーメーテールをもう少し。Δημήτηρの本貫の地は、もちろん、ペロポンネソスではない。
デーメーテールは娘の失踪を嘆いて、喪服をまとって世界を放浪したと神話に云うが、彼女もまた初めから冥府の大女神であって、黒衣は彼女の徴表であった。アルカディアのテルプーサとピガリアには、地下神ポセイドーンと馬形で交合したという伝説がある。
前2000年紀のクレータにみられるこの牛は、ポセイドーンへの供犠の不正がパーシパエーの奇ッ怪な欲望の原因となったとされる。
しかし実際は、「牡牛の角をつけた月の巫女と牡牛の仮面をかぶったミーノース王との樫の木の下での祭式による結婚を示している」(グレイヴズ)。
前2000年紀を少しすぎた頃、ヘレーネスの第1派の移動が始まったとされる。その頃、クレータ島はミノア文明の中期であったという。パーシパエー神話に注目した所以である。
ピカソはミノタウロスに魅せられていたらしい。この神話の意味をどれほど理解していたかわからぬが……
テーセウスのミーノータウロス殺しを助けたἈριαδνηは、ナクソス島に置き去りにされたが、ディオニューソスに見出され、結婚の約束に与えた冠が星座〔北冠座Corona Borealis〕になった、というメロ・ドラマが仕立て上げられたが……
②アシュヴィンは「天(ディアウス)の息子たち」、ディオスクゥロイはゼウス(ディアウスと同語源)の息子たち」と呼ばれる。
③祈りに応え、さまざまな種類の危地や苦難に速やかに救いをもたらしてくれる。