TOMITA_Akioさんのイラストまとめ

縄文時代後期末葉・晩期初頭の土坑墓が見つかった北海道恵庭市のカリンバ遺跡については先に紹介した。種々問題があるが、複数の遺体が同時に埋葬されているのは殉葬ではないかという問題がある。殉葬の風習は後に禁止されるが、殉死の伝統は江戸・明治までも続く日本人の基層的習俗であるといえる。

牛頭人身と云えば、旧約聖書に出るモロクΜολόχ（七十人訳。ヘブライ語では「モレク」）（レビ18：21, 20:2-5）を思い出してもよさそうなものだが、なぜか言及されることがない。カナン人、フェニキア人の崇拝したというこの神は、農耕民の神と考えてよい（対してユダヤ人は遊牧民）。

疫鬼を攘う鍾馗（中国の民間伝承に伝わる道教系の神）、栴檀乾闥婆（せんだんけんだつば）（八部衆の１柱で、『法華経』の観世音菩薩普門品に説かれる観音三十三身の１柱）、毘沙門天（法華経持者を守護する善神）、神虫（しんちゅう）。
出典：国宝「辟邪絵」
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民主政（制）はなぜ滅んだか？　衆愚政に陥り、前4世紀に入って堕落衰退したという教科書の説明に説得力はない、と橋場弦『丘の上の民主政：古代アテネの実験』。「むしろ外部からの圧力を受けて崩壊したという説明モデルのほうに、より真実らしいものがあるように思われる」。

「プラトンは、海軍がサラミスであげたおどろくべき勝利は西欧文明をすくったが、民族としてのギリシア人を〈劣化〉させた、とまで述べている」（ハンセン『古代ギリシアの戦い』）。
典拠は、おそらく、『ゴルギアス』515Eであろうが、『法律』707A-Bにおいても。

テミストクレースと他の戦争指導者たちと何が違ったのか？他の指導者たちがポリスの枠に囚われていたのに対し、ペルシャに対抗するには希臘諸都市の大同団結以外にないことを彼は知っていた。そのためには手段を選ばなかった、それほどに器量が大きかったということであろうか。

ところが、アラビアの神話にウーラニアー（＝アリラト）を最高神とする話が伝えられており（ヘーロドトスI-131）、ウーラニアー／ウーラノスは、ヤナ／ヤヌス、ディアーナ／ディアヌスなどと同じ、原初の両性具有神であったことをうかがわせるのである。

ダイコクサマが大きな袋をかついでいるのも「……信仰と薬物、呪物を大きな袋をかついで諸国を歩きまわった人たちこそ、いわゆる「出雲人」であろうと私は想っている」（松前健、上掲書。詳細は『日本神話の形成』）。上掲論考は『古代出雲の薬草文化』所収）。