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駅舎ではB、Cグループの参加者が一時とは言え再会とこれまでの功を労っているのが見えた。
「皆、無事だったんだ…!」
ハルカは心の底からホッとした。そこへ後ろから声を掛ける男が1人。
「おい、お前…」
「えっ」
「少し、話せるか?」
ハルカは少し身構える。男はチャールズだった。
その時、ヴォイドリーチの動きが突然止まる。何か周囲を警戒するような素振りだ。それもルーカスらに対してではない。
咆哮を上げると怯えたように構内を飛び出すと凄まじい速度で這い出て何処かへ逃げ去ってしまった。残るのは【アスラ】の亡骸のみ
「何が…」
「応答願います!こちら救助隊Cのミセリコルデ!駅舎への入構を進めてよろしいですか、ゴールディン大尉?」
Cグループがワダツミ駅へ到着したらしい。
「こっちはそれどころじゃあない!安全確保まで待機していろ!こっちは戦闘中だ」
「戦闘中?」
「そうだ!」https://t.co/sbCGFPco4d
#虚無の叫び本編SS
飛び出たハルカを狙ったようにレーザーが放たれる。
ハルカはそれをゾルンホーヘンで受け止めた。ジリジリと表面が焼かれるゾルンフォーヘンから肉が焦げるような匂いがして気分が悪くなる。
「他の皆さんも撃って!」
「大丈夫!?」
車内で発車準備を整えたミセリコルデが飛び出して呆然としたようなアルを抱えこんだ。
「うん…大丈夫」
しかし、彼女の腕の中でのアルの表情はミセリコルデも誰にも想像出来ないものであった。
「うわ〜、すごいなぁ」
アルフレッドは目を輝かせ、ヴォイドギアを見る。するとヴォイドギアも彼を発見、カギヅメを角と爪でバラバラにするとアルフレッドに襲い掛かった。
「マズい!」
ショルメは残ったゴズとジャバウォックを向かわせる。
「うぅ…」
ぐちゃぐちゃの車内で呻くモート。息子のアルは無事かと目を凝らすが車内にはいない。
「アル…どこだ」
アルの姿は…車外の戦場にあった。
「……」
その視線はヴォイドギア、そしてそれと戦う参加者に向けられている。
またしても閃光。しかし、今度はハルカ達を直接狙ったものではない。
彼らが遮蔽物として利用するビルを狙った。閃光が建物の躯体を削り…、バランスを崩した建物がゆっくりと傾いていく。
「Phaooooo!?」
「マズい!皆走って!」
ハルカら囮組は慌てて走り出す。
https://t.co/d72llEJp64
一瞬の圧倒的な熱と光にハルカは震えた。
命中はしなかったものの、ビルとビルの隙間から「見ているぞ」と言わんばかりの精密な狙撃だった。
「生き…てはいるんですが、早めに決着をつけてください…」
「おう、善処する。ハンニバルに牽制させるのも良いだろう」
「えぇ…了解です」
ルーカスの前に降り立った異形はヴォイドリーチ・ポリニトロキュバン。フルオロリーチにヴォイドが寄生、変異した怪物だった。
Aグループによって生き埋めにされたと思われたフルオロリーチはトンネルから脱出、その後寄生されてしまったというわけである。
異音の正体はこのヴォイドだったのだ。