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認知度はあまり高くはないが『WILD ARMS 2nd IGNITION』に登場したアーヴィングも印象深い
悪役ではなく仲間の一人であり最善策を模索した結果、暗躍する黒幕となったキャラクターだ
如何にも怪しいと思わせながら最期は儚い自己犠牲の精神を見せたりと、この手のパターンの中では珍しい捻りがあった
オリジナル版リオンとリメイク版両方の、いのまたむつみ絵を見比べると後者は幾分柔和な顔付きのアレンジがなされ、前者は本来冷酷な性格をしたキャラクター設定が窺えるデザインだ。
賛否あるリオンの設定改変だが、どちらにしろリオンの人気は長いシリーズの中でもランキング上位になる程に根強い。
80年代から90年代アニメにかけての美形キャラクター像は、やはり塩沢兼人の存在が大きい。
塩沢兼人という人物を想像すると金髪で薔薇もったなんか綺麗な人、という漠然としたイメージが未だにある。
アニメ史を顧みると塩沢声のソックリさんがそこそこいる。
鳳暁生は悪堕ちした元王子様だが、同時に現在進行形の王子様でもある
「世界の果て」とは女性にとっての終着点である結婚して家庭に入るという観念のメタファーだ
未来の可能性を摘むという事であり「二人はいつまでも幸せに暮らしました」で終わるディズニープリンセスアニメへの正反合的価値観を示す
物語のキーマンである暁生は「世界の果て」という別名で登場人物達を影から操る黒幕だ。
ある目的の為にウテナに近付き、理想の男性である王子様としての立ち位置を演じる。
其の巧みさと手口は手練れの結婚詐欺師そのものと言っていい。
最も高潔なヒロインであったウテナは、心身共に侵食されていく
美形キャラの顔を極端に崩すというのは珍しい拘りであり、他の美形悪役表現ではあまり見ない例だろう
因みにディランドゥの正体は、運命改変で見た目と性別を変えられた美少女だったりする。
性別があやふやという、トランスジェンダー的な要素はある種の神秘性をも宿す一例を見せたキャラクターだ。
声は美声の鉄板声優、置鮎龍太郎であり、敵幹部の真打ちっぽい登場の仕方は当時観ていて「おお!?」と身を乗りだしたりした
プライベートのプリキュアに近付き情報収集を図るネフライト方式なアプローチで、女子中学生に本気でテニス勝負を仕掛ける姿にも、大物悪役としての期待をまだ寄せられはした
原作漫画には無いネフライトと大阪なるのアニメオリジナル描写は女児向けアニメの分野でも、美形悪役の重要性を位置付けた。
男幹部同士のカップル、ゾイサイトとクンツァイトの存在もある意味強烈だ。
次作『セーラームーンR』で塩沢兼人が演じた、プリンス・デマンドの儚い美男さも捨てがたい。
初代のオリジナル版は、シャアの卑劣な部分もしっかりと活きていた。
悪人でもある対象を、カッコ良く描き過ぎないという拘りもまた作り手の大事な観念だ。
シャアの存在と様式は其の後のガンダムシリーズだけではなく、他のロボットアニメ作品でも様々なエピゴーネンを生み出していく。
ハイネルの女性人気は当時凄まじいものがあったらしい。
其は宝塚歌劇を参考にしたルックスデザインと主人公、剛健一と異母兄弟とは知らずに敵対していたという戯曲的な悲劇性設定からきている。
ハイネルが後世に与えた影響は多大であり、後に続くアニメのライバルキャラ様式の指針となった。