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玻璃の杯に揺れる真紅。
黄昏の陽に爆ぜる泡。
澄んだ雫は花の香り。
燭に灯を入れ夜通し愉しもう。
手繰る謎を紡ぐ糸を。
答えに至る、その先に。
すべての歓びは、そこにある。
神ならぬ者が紡ぐ言の葉に。
竜の褥に侍る貴石。
化鳥の翼下に宿る宝。
翠緑の刃に言祝ぎを乗せて。
#わたしのおきにいり
石斎は術士なのに使う視点で刀剣を見るの?という件について。
彼は術士なので“そう”見ます。
術士の基本は相手の技や術を“返す”こと。
これが最も自身の消耗少なく敵を倒す手段となります。
相手が刀を使うなら、それを奪って使うのが策の一。
使えないなら敵の腕か刀を破壊するのが先決になります。
無論、ほかの三名にドン引かれ、水無瀬に冷たい眼で見られるのが傲嵐です。
一応、彼にも言い分はあって、
物(特に武器のたぐい)を見るときは、そのものの機能に注意がいく。刀剣の場合は、その切れ味であり、それを実感するのは自身の肉体にほかならない。
というのが、それで。うん、理解できん。
刀剣(男士ではない)を眺めるとき、稲葉の好みとは別に脳内の藤神家が鑑賞をはじめるのですが、
真人:あまり興味がないので遠巻きに見てる
騰蛇:霊的に使えるかどうか真剣に視る
石斎:自身が扱いやすいかどうか寸法で考える
傲嵐:基本的に嫌いだが刺されるならどれがいいかで選ぶ
という視点で。
ちなみに設定上、雷閃の氏族には命名ルールがあり、子は親の名の音を末尾に継ぐ(漢字は本来〈旧世界〉のものではないので不問)というもの。
雷閃の父の名は、穿孔(センゴウ)。
ここから雷閃の名は「セン」で終わるものとなっています。
稲妻のように天に輝く者であれとの女神の祈りによるものでした。
華燿の話を書いたので、彼女の名前の由来を。
彼女は設定で炎の遣い手で赤毛のショートヘアと決まっていましたので、それにふさわしい名前を考えました。
花のようなイメージがありましたので「華」の字は確定。それに「かがよう」=きらきら光って揺れるの意味を持たせるべく「燿」の字を添えました。
揺れる焚火、炎色に煮出した紅茶。
たまにはミルクを入れてみて。
甘い物はお好きかしら。
苦手ならどうぞ、そっとよけておいて。
あなたの分までいただくから。
詠うように囁く声。
話す言葉は古い詩のよう。
うたた寝する窓辺に吹く風のごと。
どうか眠るまで手を繋いでいて。
#わたしのおきにいり
顎人の話を書いたついでに、顎人の名前の由来でも。
彼はイメージ動物が虎と決まっていたので、牙を剥く虎=顎(あぎと)という感じで命名されました。
人の字を追加したのは相方が神隼○のファ……げふんごふん、まがりなりにも人名ですので、顎一文字というのもアレという事情があったりなかったり。
静かな場所、誰も来ないような。
山の奥に森の中。
けど、暗いより明るいほうがいい。
木洩れ日に歌うオマエの声が聴こえる。
月夜の晩には空を仰ぐ。
俺が生きた頃に月はなかったから。
火を熾した炉端で肉を焼こう。
木のコップに温めた酒を注いで。
眠るまでオマエと過ごす。
#わたしのおきにいり
小川のせせらぎ、泉のきらめき。
そそぐ木洩れ日、やぶの木陰。
白樺の枝を拾って、森の小道を抜けて。
ほら、そこにあなたがいる。
クマのようにおおきな、あなたのとなり。
木の実入りの焼き菓子を割って。
歌いながら帰る夕暮れまで。
わたしとあなた、いつもいっしょ。
#わたしのおきにいり