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ただし、『BB』シリーズの特徴は、主人公が放浪の冒険者ではなく、魔族社会の一員として高度に社会化されていることだ。ゲーム目的も組織内での功績蓄積=地位上昇だし、帯同人員も6人+リザーブ(第1作は9人)とかなり多い。
本編(twitchのフル版)での演出はこんな感じ。技術的にはシンプルだが、発想のベースも古典的ではあるが、ライヴ配信という場(媒体)に即した現代的な演出として完成させており、強烈なインパクトがあった。こんな演出を、よくもやったな……。
TriangleはSLGシステムをほぼ放棄してしまったが、SLG系の位置づけで見てよいかな。『魔法戦士レムティアナイツ』(2008)でもHCG率75%、『魔動装兵クラインハーゼ』(2009:下記画像)は58%だった。しかも後者は純愛EDとハードEDの両方がある。このミリタリ路線で、またやってくれないかな。
引用画像はアンモライトの『すうぃーと☆SwitcH』と『かぐや姫は~』。見てのとおり、UIは吉里吉里まんまの使い回しだし、テキストもしばしばチープだが、一河のあ氏原画の突出した魅力と、目隠れキャラや眼鏡クーデレ姉といったキャラ個性で、十分買えるものになっている。
プリメ型ヒロイン育成ゲームとしては、同社の『Wizard's Climber』が最大の比較対象になる。それを踏まえた『呪いの魔剣』では、育成項目を整理しつつ、同時に育成要素を多元化し、さらに冒険ACTパートに広がりを持たせたと言えるだろう。
最後に『悪女装』についても少々。制服が鳳学園そのままだったり、ヒロインの名前が「姫条院アンジュ」だったり、公式サイトの四隅でバラが回転していたりするが、ストーリー面ではまったく無関係。ゲスな女装主人公ものというアプローチに、際立った個性がある。妹キャラの性格もなかなか秀逸。
遠未来SFから戦争ドラマから戦国忍者ロマンからハードボイルドから孤島遭難から魔法少女育成ものから旅館経営SLGまで幅広く手掛けた内藤騎之介氏。精神調教ものから遠未来SFからクトゥルーからモンスター娘ものまで野心的に取り組んで回った伊藤ヒロ氏。そういう自由と挑戦の気風はたいへん好ましい。
音響表現では、安玖深音氏の祝詞芝居がとにかく素晴らしかった。長大な祝詞を紡ぐ場面がいくつも描かれるのだが、つややかに整った声色と悠揚迫らぬテンポで確信に満ちた科白をひたすら朗じるシーンは、他では滅多に聴けない特異な名演だった。
その一方で、作中世界の超自然的なパワーを巡る物語は、クトゥルー系のモティーフ群をベースにしつつ、和洋の神秘学(オカルティック)ネタをふんだんに投入して濃厚に味付けされている。この側面も実に楽しい。
『アリスマチック』は、世界を救う超自然的な力を発動させるために、主人公たちが仮想世界で試合を繰り返すというもの。テキストは新陰流やタイ捨流といった実在流派をベースにしつつ精緻な戦術描写を展開しているし、視覚演出も背面立ち絵やカットインを駆使して速度感のある剣戟を表現している。