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位も、肩書きも、
今この場においては全て邪魔だ。
オリオン
「我、月の女神アルテミスを真に撃ち落とすため、
己が冠位をここに返上する!」
オリオン
「更には『三星の弓人』の名も巴御前へと譲渡する!」
俺はただ、俺のありのままを、
おまえに届けたい。 #個人的大西洋
オリオン
「ーー俺はオリオン!
ただのオリオンだ!」
そう。そんな事はどうだっていい
ここに居るのも、ここで弓を番えているのも、
全ては俺の意志、俺自身の選択だ。
ーーその事を、今から証明してやる! #個人的大西洋
オリオン
「アルテミスッーー!」
遥か彼方への呼びかけは、獅子の咆哮のようだった。
俺がここにいるのは、冠位であったからか?
それとも、女神を撃ち落とした男だからか?
きっと答えはその両方。
だけど、今は…… #個人的大西洋
メルト
「アイツ、最後まで素直じゃなかったわね」
エルト
「妹に振り回されられるタイプなんでしょ」
オリオン
「ハハッ、そりゃあ違いない!」
オリオン
「妹の為に策略練って殺しちまうような奴だしな!」
メルト
「被害者が笑っているとどうしようもないわよね」 #個人的大西洋
パリス
「すみませんマスター。
せっかく眼を覚ましてくれたのに」
エルト
「『良いところで目覚めてくれた』
そう言って良いんですよ」
エルト
「格好良い所……お願いします!」
パリス
「ーーはい!それじゃあ……」
パリス
「巴さんにも負けない、太陽の矢になって来ます!」 #個人的大西洋