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オリオン
「おまえも、ああなるべきだったんだ」
オリオン
「傷つけて、傷つけられて、
泣いたり、泣かされたり、」
オリオン
「……そして、
互いを愛し合って、助け合うべきだったんだ」 #個人的大西洋
身を引き裂くようなノイズが
かつて理解できないと共有を拒んだ情報が走る。
だけどこれが、ーーあれが、ーーそれが、ーーああ!
汎人類史の自分との決定的な違いだったのだと理解し、 #個人的大西洋
『彼女』が、見上げている
『自分』が、空を見上げている
『自分でない自分』が、『誰か』と手を繋いで
『私』を、見上げていて…… #個人的大西洋
月女神
『どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?』
ーー自分がわからない
ーー結論が理解できない
理解できないと言えば、彼の行為も理解できない
なぜ、殺そうとするのか
なぜ、誓約を破ってでも戦おうとしたのか
なぜ、自分に矢を向けたのか #個人的大西洋
それは月女神を失墜させる一撃。
全ての行動が間に合わないと、アルテミスは悟る。
迎撃も、回避も、何もかもが。
月女神
「『汝、星を穿つ黄金』ーー射出」
なのに、アルテミスは星間弾道砲撃を
撃ち返すことを選択した。 #個人的大西洋
オリオン
「おまえは、俺以外の誰にも落とさせない。
誰にもだ!!」
オリオン
「だから、アルテミス。
覚悟しろ。」
おまえのために
誰も傷つけたくないと願ったおまえを助けるために
オリオン
「俺は今から、おまえを傷つけるーー!」 #個人的大西洋
おまえは壊れた。壊れてしまった。
何の楽しみもなく。
誰もいない空を一万年も漂い続けて、
女神であるが故に。
誰にも助けを求められず、
しかし、そんなおまえを
傷つけたくないだなんて思ってしまった。
……だけど、 #個人的大西洋
そう、おまえには心があったのだ
怒りや妬み、そう言った感情が、
おまえが、端末ごと島を攻撃して来たその時、
気付いてしまった……気付いてしまったのだ。 #個人的大西洋