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アレンスキーのピアノ三重奏曲のロマン。ロシアの憂愁といった趣ですが、作曲家としてはリムスキー=コルサコフ、チャイコフスキーといった影響下、折衷的な作曲家とみなされています。西欧での文脈、ほかの作品もなかなかによい曲が並びます。
悪魔のトリル。往年のヴァイオリニストたちはタルティーニ作品、協奏曲、ソナタなどを数曲は弾いていました。バロック愛奏曲集などのピアノ伴奏で弾かれたものは近代のソナタに随分と寄せているものです。夢にあらわれ悪魔が弾いたという伝説。悪魔的であるかはヴァイオリン次第です。
リストのファウスト交響曲。ベルリオーズのすすめで生まれた作品は「ファウストの劫罰」との比較もおもしろい。標題交響曲、合唱も入って交響詩の拡大版で、この種の分野の代表的なものとなりました。バーンスタインの入れ込みもすごい。
ボイエルン修道院から発見された中世の詩歌集。ネウマ譜の残っているものもありますが、ピケットのような復元は想像力も付されています。オルフのカルミナ・ブラーナは旋律の一切が修道院とは無関係。ただし音楽の生命力は中世の人々の詞に依拠したものです。
ショスタコーヴィチの音楽理解にロジェストヴェンスキーの果たした役割は大きいものでした。まず音盤になったものを耳にすること。メロディアの音源にもずいぶんとお世話になりました。
チャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番。「リヒテルは語る」の中でもカラヤンとの共演のことが語られます。華やかさがあり、ここに収められたものには絶対にとどまらない多くの表情があります。
冨田勲の方法論はスタジオにこもって採用テイクを検討していたグールドにも似ています。オムニバスなどで新たな展開を示したり、バッハファンタジーでのMIDIデータの公開、初音ミクの導入や、演奏家との共演のライヴなど、概念を超えるような試みも。
コリン・デイヴィス。曲をじっくりと聞かせ、何回か聞き込んでから味わいを増していきます。サン=サーンスのサムソンとデリラ、ブリテンのピーター・グライムズなど思わぬ曲での印象的な演奏だったり。