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「薔薇は赤い 、菫は蒼い、砂糖は甘い、死は不可避」これは「マザーグース」の一節の替え詩。元詩は最後が「and so are you(そして君も)」となるのだけれど死にまつわる詩の多いこの童謡集にはこちらの方が相応しいような気がする。
Robert John Thornton: The Temple of Flora
荒俣宏の編集した日本語版は既に絶版、古書店によっては3万以上の値段がついている。
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devil's hand tree、悪魔の手が咲く木。キラントデンドロン・ペンタダクティロン(Chiranthodendron pentadactylon )中米産の常緑樹。その木に咲く赤い花が手招きする悪魔の手のように人を魅了する。
この時期、玄関先に飾られるクリスマス・リース。リースとはwreath、環を意味し「永遠の神の愛」を表す。また装飾に使われる常緑樹の葉や赤い実は「命」と「血」を、木の実などは「収穫」の感謝を意味する。雑貨屋で買う季節の玄関飾りではない。
茨の覆う森の中で眠る美女。イバラとは薔薇や薊など棘のある植物の総称。キリスト教では茨は、この世界が呪いのもとにあることの象徴であり、薔薇は聖母を象する。外から見れば禍々しい茨の森もその中で眠る美女には、彼女を護る薔薇なのかもしれない。
frida kahlo 「flower of life」
フリーダ・カーロの描く絵は、殆どが彼女の自画像だった。自分の最も良く知るものは自分という理由から、彼女は自分自身をテーマとした。この花もまた彼女自身だったのかも知れない。
Man Ray 「flowers」
偶然から写真家として成功したマン・レイだが、ファッション写真やセレブリティのポートレイト写真を撮る自分に嫌気がさしていたという。花は彼を癒したのだろうか?
マンドレイク、ナス科の植物。その根が人型に育つものがあるため、根を引き抜くと悲鳴をあげると伝えられ、悲鳴を耳にした者は狂い死ぬという。実際にその根は幻覚を伴う強い毒性を持つ。
楽園を追われたアダムはその後世界の中心にある丘に埋葬され、やがて頭部から木々が芽吹いたという。その木はイエスが磔になった十字架となり、その丘の名前はゴルゴダの丘と呼ばれる。
十字架はアダムの人としての業のように思え、この話が僕は好きだ