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本に向かって走り出す。「本の虫」というよりは「本の猪」。本のことばかり呟きます。 (noteで2022年1月1日から、隔日で書籍紹介。20時更新。⇨note.com/honnoinosisi555) 個別の連絡・依頼はDMの方でお願いします(ときどき、覗きます)。
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「何処の国だって本当の善人は多くない、甚だ少ない。美しい人も多くはない、甚だ少ない。しかしいないことはない。ただそう云う人に滅多に逢うことが出来ないだけだ。」(武者小路実篤『友情』新潮文庫、P26)

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12月29日は、詩人クリスティナ・ロセッティの命日。
「新しい年の始まりは 少し悲しい
 過ぎた年を思えばつらい
 なくしてしまったお気に入り
 かなわなかった願いごと
 でも今日この道を歩めばその先に
 ああ 神さまの思し召しがあるのなら」
(『小鬼の市とその他の詩』鳥影社、P276)

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「本を買うということは、その本を「未来に読む」というひとつの約束のようなものを買うことだった。借りてきた本には期限がある。そうなると、そこにあるはずの「未来」が、あまりに短くてがっかりしてしまう。一方、自分のものにした本には、限りない「未来」が含まれていた」(『金曜日の本』P71)

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「経験を、単に場数として捉え、そこに含まれる意味を見逃し、知識だけを増やし、小手先だけが器用になっている人もいる。そういうのは汚い大人に見えると思う。知識は役に立つ。でも道具にすぎない。それをきちんと利用できるのが知恵だ。」(さくらももこ『おんぶにだっこ』集英社文庫、P252)

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「人間は、どうしてこうも自分勝手なものだろうかと、つくづくあきれてしまいます。子供の時には、親からあれこれ言われて、さんざん嫌な思いをしたくせに、自分が親になると、そんなことはすっかり忘れて、子供たちに小言ばかり並べる。」(重松宗育『星の王子さま、禅を語る』ちくま文庫、P37)

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不慮の事故で命を落とした動物は、ときに学芸員の手によって「標本」に生まれ変わる。

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「政府は「すべての女性が輝く社会」と調子のいいことを言うが、待機児童問題一つまともに解決していない。国連からの度重なる勧告にもかかわらず、選択的夫婦別姓制度の導入は無視したまま。女性の側の準備は着々と進んでいるのに、政府は国民の要求に応えていない」(田嶋陽子・文、『冬の蕾』P141)

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松本敏治『自閉症は津軽弁を話さない』(角川ソフィア文庫)を読む。本書は、「自閉症の子どもって津軽弁しゃべんねっきゃ(話さないよねぇ)」(P4)という妻の一言をきっかけに、臨床発達心理士である著者が「自閉症と方言の関係性」(「自閉症児者は方言を話さない」)を明らかにした一冊です。

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古本屋で冊子をめくっていると、時々お目にかかる諷刺画。たった一つの諷刺画がきっかけとなって購入した本も少なくない。
日本史上における諷刺画といえば、画家ビゴーの描いたものが有名だが、江戸期に流行した「大津絵」も魅力的である。
参照⇨https://t.co/pH68OKCOqY

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「今後の結婚生活というものは、社会的に同質化した男と女との共同生活、というようなところに、しだいに接近してゆくのではないだろうか。それはもう、夫と妻という、社会的にあいことなるものの相補的関係というようなことではない。」(梅棹忠夫『女と文明』中公文庫、P108)

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