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《イモヌスミ備忘録》鎖蛸
蛸が海辺にいた牛馬を襲う様子は、「周遊奇談」や九州の昔話にて見ることができる。
特に前者においては、大勢で海上にあがって牛を襲い、鎖のように連結して海中へ引きずり込もうとする様子が記録されている。
《鬼骨図考》「ぬらりひょん」と「ぬっぺぽう」
「大石兵六夢物語」で妖孤が化けた様々な化け物のうちの2体。
その外見は、「鬼骨図考」における恐竜人類としての妖怪像を強く連想させるものである。
《スダマ類備忘録》マッターホルン幻影
英国登山家のエドワード・ウィンパーが目撃した怪異で、彼の著書「アルプス登攀記」に記される。
1865年に彼がマッターホルン初登頂に成功した際、その下山時に現われた、2つの十字架を備えた巨大なアーチ状の物体。共にいた二人の人物も同時に視認している。
《スダマ類備忘録》浮遊体C
小田イ輔「憑キ纏イ」に記載。
とある小学校の理科準備室に「浮遊体C」と記された透明な水槽があり、何も入っていないにも拘らず蓋は接着剤で封印されていた。
後に話者がこれを不慮の事故で壊してしまうと、その中からは小さい「妖精のような」物体があらわれたという。
《怪奇》スターゼリー小僧
東西遊記にある薩摩国の「豆腐の怪」は、要素だけを抜き出すとファフロツキー現象に酷似する。
妖怪「豆腐小僧」の正体とは、そんな外宇宙より飛来した軟体物質=スターゼリーを盆上に掲げる、恐るべき亜空の使者であった……のかもしれない。
《鬼骨図考》おとろしと「スウ」
妖怪「おとろし」が持つ特徴的な前髪の正体が「尾」、即ちその顔は臀部に相当するというのは「鬼骨図考」関連資料に見られる一説であるが、同じく前髪を尾であると仮定しても、生物「オトロシ」が長い尾を頭部に向けて畳む習性を持っていたと考えることも可能である。
《鬼骨図考》眼柄類・ガーッパ
対馬市でいう河童の一種。その容姿や習性は様々に言い伝えられているが、幕末にある藩士が目撃したものは、頭部に皿がなく、目は蟹か蝦のように飛び出した姿をしていたという。
《スダマ類備忘録》雷玉
「天野政徳随筆」にある。
嵯峨野での話で、ある雷雨の日、落雷のあったところにすかさず盥を伏せたところ、中から強い力で上へ押し上げるものがあった。雲が晴れたころに盥を開けると、中には炎のようなものが透けて見える、材質不明の灰色の玉があったという。
《鬼骨図考》ニタッラサンペ
アイヌ語で「湿地の苔の心臓」を意味する妖怪。
20㎝ほどのマリモのようなもので、翼を持ち、鳥とも獣ともつかぬ姿で転がって走る。
これを見ると運が悪くなるともいう。