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『偽神』田辺・弁慶映画祭キネマイスター賞受賞作。宗教を扱った全編不穏なムードの漂うサスペンスであり、血溜まりのバスタブや暗闇の中のメリーゴーランドなどビジュアルセンスにも惹かれるものが。小川深彩監督、作風とは対照的にキラッキラな笑顔で撮影当時17歳だったというのがすごい。
そもそも『パイレーツ・オブ・カリビアン 呪われた海賊たち』がエンタメとして完成度高すぎるし生オケで観れるのだから興奮しないはずがない。改めてジャック・スパロウというキャラはジョニー・デップが演じてこそ唯一無二だと感じたし、地獄の進行の中で映画史に残る音楽を書いた作曲家たち凄い。
『100日間生きたワニ』これめっちゃ良くないですか? やっぱり自分の目で確かめないとね。原作を映像化した前半もオリジナルの後半もアニメ映画として最適解。普遍的な「喪失と再生」に真摯に向き合っている上で、ありふれた「日常」がいかに大切かも胸に訴えかけてくる。いいもの観せてもらえました。
『サイダーのように言葉が湧き上がる』めちゃくちゃ良かった! 多くを語りすぎずじっくり演出で物語る展開がいいし、何より市川染五郎&杉咲花の主演コンビがぴたりとキャラにハマってるから説得力がある。なるほど!と手を打ちたくなるシーンの連続で、青春アニメの色合いそのものにもグッときた。
『竜とそばかすの姫』物語が散漫的という意見も納得だけど、多感な高校生なら毎日が毎日いろんな出来事の積み重ねでなおかつネット社会でもあるし、そりゃあ本筋1本の物語に収まらないですよねと途中から受け入れられたり。鈴の成長譚であり、青春譚でもあり。彼女の物語は映像同様彩り豊か。
『竜とそばかすの姫』めちゃくちゃ良かった。圧巻の映像美&音楽にもう鳥肌立ちっぱなし。細田守ワールドが炸裂する中でもストーリーの軸足はめちゃくちゃ現代的で、主人公・鈴の成長とともに母親との物語がしっかり着地する流れが見事。ボイスキャストもみんなぴたりとハマっている心地良さよ!
『ゴーストバスターズ』はオリジナルテーマを見事アレンジしたセオドア・シャピロの音楽にもぜひ注目してほしい。担当作をざっと挙げるだけでも『プラダを着た悪魔』『トロピック・サンダー』『LIFE!』『マイ・インターン』とタイトルの時点で超信頼感ある作曲家。
るろ剣シリーズの音楽を担当する佐藤直紀さんの時代劇作品を通して聴くと、異なるアプローチが面白い。BALLADや本能寺ホテルは打撃系太鼓サウンドを全面に出しつつ、るろ剣や青天を衝けは明治期の西洋楽器流入を感じさせる弦楽の采配でしっかり色分けされている印象。
『るろうに剣心 最終章 The Beginning』シリーズ最高傑作の惹句に偽りなし。タイトルが出る瞬間含め純然たる完成度の高さ。時代劇であり、るろ剣であり、そのバランスを取り続ける殺陣も圧巻のひと言。シリーズの締め括りと始まりを描いた脚本とともに、改めて緋村剣心が佐藤健で良かったと実感。