天徳山 金剛寺さんのイラストまとめ

【追伸】拙僧の狭い縁の範疇での話だが、子供は親のする通りに育つ。浪費家の子供は、やはり浪費家に。老いた親の世話を拒否する子供の子供は、やはりその様に。人間は見た事、聞いた事、経験した事しか、身に付いてませんもんね。「そうすりゃ、そうなる。そうなってるのに、まだ、そうするか」かな。

【追伸】昨日、自死者の１３回忌を。２４歳になる息子さんがお寺へ。当時１１歳。よか青年に成長を。彼曰く「父の葬儀で住職が『自殺者は成仏出来ん等と、確認も取れん事を知ったかぶって言うな。死は全て寿命。哀しく死んで逝かれた方に、追い討ちを掛ける様な心を向けちゃあかん』と。救われた」と。

【法話、追伸】お笑いの和牛の水田さんは、嘗てはプロの料理人。彼が言うには「奥さんの料理にケチを付けるは、単なる料理が上手といわれる人達かな。プロは奥さんの作る料理にケチは付けない。その大変さを知っているから」と。確かに、どの分野もプロは、素人のやる事にけちを付ける人はいないかな。

【法話、追伸】コロナ期に入り、リモート授業が。今後、これを取り入れていくとしたら１人の先生に集中し、人気、不人気が露骨に。５０年前の拙僧らの時代より、勉強出来る子も、出来ない子も、同じ授業。出来る子は退屈、出来ない子は苦行と。リモートだと進める授業、じっくり授業に。まあ、長短は。

【追伸】１０年以上前、ベンツが「新型は人の手では絶対開けられない鍵を設置」と全世界に公表。ところが、その数時間後に鍵を開けられ、簡単に盗まれた。所詮、人間の作った物は、人間の手で開けられる、という事。返せば、それ以外の事は、人間の手には負えないという事。ウイルス、台風、地震など。

【追伸】関ヶ原で敗れた石田三成公は、処刑に向かう途中「喉が渇いた。水をくれ」と。すると引率兵が「水などない。柿でも食え」と差し出すと「柿は痰の毒だ」と言って断ったと。大義を志す者、死の直前まで諦めない、という姿勢かな。豊臣家滅亡は、三成公の斬首（享年４２歳）から、１５年後の事と。

【追伸】読者女性が「伝統といえば、縁結びの神社、寺院ですが、毎月の縁日に凄い人数が参詣を。私の知人なんて『凄いご利益があるのよ。貴女も参詣しな』と血相変えて毎月、１０年以上も良縁祈願に。これって、どう悟ればいいんですか」と。「その人が喜んでいるなら、それだけでご利益ありだね」と。

【追伸】年間に数人、自殺相談が。某家族は父親が「住職は息子（中１）に逃げろと。転校先でまた虐めにあったら、また逃げるのか」と。「自殺後にその言葉を、もう１度言えるかい。転校は命を守る手段。虐める人間に、付き合う必要などない」と。後日、父親から「転校先が息子の憩いの場に」と連絡が。

【追伸】この女性に「結婚って、何もかんも捨てて、嫁ぐって印象があるだろ。ところがだよ。姑さんは徐々に元気がなくなり、旦那は外ばかり、家の事は全て嫁さんに。その嫁さんは実家で育てられた人。長年染み付いた実家の色は消えん。その実家の色が徐々に嫁ぎ先に浸透。気付けば、ってやつだよ」と。

読者が「私の家族にも自殺者が。何故、確認も出来んのに『自死者は地獄に堕ちる、なんて酷い事を」と。「初めは自殺防止方便としてこの言葉が世に。が、人の口を渡ると面白おかしくの方向に。当事者と関係者以外は所詮、他人事。痛みはわからん。それを金儲けのネタにする輩も。人間は恐ろしいね」と。