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『もうサイアクだ!』を読んだ。
題名がテーマの短編集。
なんとこの本、有沢佳映が参加しています!
社会見学の行きのバスで、喧嘩中の女子二人に挟まれた「ぼく」。その最悪の25分間を、こんなに軽快に面白くできるとは…
他に、弟の作品で受賞してしまった姉の苦悩を描いた、瀧羽麻子が印象深い。
『カンフー&チキン』を読んだ。
待望の! 小嶋陽太郎の! 新作!
不良グループに襲われた松林は、カンフーを操る同級生と共に戦いを始める。
世の理不尽に異議を申し立てる、爽快な青春劇。ストレスと解放、情報開示の手順が上手く、小説の原始的な快楽がある。
作者の三人組フェチももちろん健在
『四つ子ぐらし・11』を読んだ。
三角関係、勃発。
今回も遭遇する悪意がなかなかエグいけど、望月紀美香に遠藤ういなに女バスメンバー、四つ子ファンクラブのみなさん(!)が次々と駆けつけてくれる展開は胸が熱くなる。
久しぶりにラスボスことクワトロフォリアが出てきて、次巻への引きもばっちり
『ブレーメン通りのふたご』を読んだ。
『右手にミミズク』の着想。
『きつねの時間』のリズム。
『魔女ラグになれた夏』の視点。
その全ての集大成。
これは喪失を分け合い、受け取った愛を一つに戻すまでの物語。
空気は穏やかでセッションのような掛け合いは楽しいし、今作も男子がいい味だしてる
『いつも勇気があってオシャレな女の子』を読んだ。
女の子の冒険をテーマにした短編集。
勇気とは試行錯誤するパワーであり、おシャレとは高い服を着ることではなく向上心のこと、という序文がよい。
白眉なのは令丈ヒロ子。
小学生と老婆の(バチバチ気味な)友情を通し、序文の精神を体現している
『火星のライオン』を読んだ。
火星の入植地にて、ウイルスによる病で大人たちがダウンする。唯一動ける子供達は、接触を禁じられていた他国のコロニーへ助けを求める――
設定がコロナを彷彿させるけど(帯にも後書きにも書かれてる)、今だと紛争で国家交流が禁じられるところに注目が集まるのかも。
『この空のずっとずっと向こう』を読んだ。
五人の明治女子留学生の内の一人、吉益亮子の幼少期をフィクションを交えて描く。
資料がほぼ残っていない人物のため、基本的に創作が大部分を占め、残りは時代背景のダイジェストで話が進む。
歴史の大まかな流れは掴めるので、時代理解の入門にはいいかも