//=time() ?>
『カンフー&チキン』を読んだ。
待望の! 小嶋陽太郎の! 新作!
不良グループに襲われた松林は、カンフーを操る同級生と共に戦いを始める。
世の理不尽に異議を申し立てる、爽快な青春劇。ストレスと解放、情報開示の手順が上手く、小説の原始的な快楽がある。
作者の三人組フェチももちろん健在
『四つ子ぐらし・11』を読んだ。
三角関係、勃発。
今回も遭遇する悪意がなかなかエグいけど、望月紀美香に遠藤ういなに女バスメンバー、四つ子ファンクラブのみなさん(!)が次々と駆けつけてくれる展開は胸が熱くなる。
久しぶりにラスボスことクワトロフォリアが出てきて、次巻への引きもばっちり
『ブレーメン通りのふたご』を読んだ。
『右手にミミズク』の着想。
『きつねの時間』のリズム。
『魔女ラグになれた夏』の視点。
その全ての集大成。
これは喪失を分け合い、受け取った愛を一つに戻すまでの物語。
空気は穏やかでセッションのような掛け合いは楽しいし、今作も男子がいい味だしてる
『いつも勇気があってオシャレな女の子』を読んだ。
女の子の冒険をテーマにした短編集。
勇気とは試行錯誤するパワーであり、おシャレとは高い服を着ることではなく向上心のこと、という序文がよい。
白眉なのは令丈ヒロ子。
小学生と老婆の(バチバチ気味な)友情を通し、序文の精神を体現している
『ハルにははねがはえてるから』を読んだ。
大前粟生と宮崎夏次系のタッグによる絵本。加害を伴う交流についての物語。
正直、インパクトの大半を絵が担っているように見えるけど、文章の切れ味も負けてない。
ていうか、大前粟生はこういうリリカルな短編や詩の方が言葉が生きるのではないかと思う。
『エラー』を読んだ。
大食いを題材にした作品。
どうやら30年前の第一次大食いブームと、20年前の第二次ブームをミックスしているらしく、その上で舞台が現代なので、まるで if史を見ている気分になる。
しかしこの違和感はおそらく狙いで、それを触媒に本作は歪な熱気を再演する呪術に成功している
『トゲトゲくんはね、』を読んだ。
怒りは防衛機構であると同時に、周囲を攻撃するトゲでもある。だからこそ、自分で扱いを学ばなければならないよ、というお話。
誰かに「怒るな」、もしくは「怒っていい」と言われる状況は、どちらも他者に感情を支配されてるだけだし、主体を見失ってはいけない。
『ぜったいバレちゃいけません!!! 4』を読んだ。
秘密を守るあまり、現実と虚像の二項対立に陥っていたかすみが、人の多面性という大きな視野を得る重要な回。初期から伏線があった、物語への憧憬も回収されていく。
次巻からお付き合い編だけど、これもバレちゃいけないことの一部なら展開が上手い~